ソースネクスト株式会社は、Windows 7へのデータ移行を支援する特設サイト「Windows 7引越応援プロモーション」を2009年12月7日から2010年3月31日までの期間実施する。
ソースネクストでは2008年10月から自社製品のWindows 7への対応保証を表明し、現在までに200タイトルを超える製品がWindows 7対応となっている。
ソースネクスト株式会社 常務取締役 セールスグループ担当執行役員 小嶋智彰 氏 |
「200タイトルのうち、主力製品を中心とした24タイトルはCompatible with Windows 7ロゴを取得し、さらに多くの製品のロゴ取得を予定している」(ソースネクスト セールスグループ担当執行役員・小嶋智彰常務取締役)。
ユーザーのWindows 7への関心も高く、電子情報技術産業協会が発表した2009年10月のPC国内出荷台数は前年同月比121.5%となり、ソースネクストのホームページ内にある製品のWindows 7への対応ソフトウェア一覧には、発売の1カ月前に比べ、発売後1カ月で2.8倍の閲覧数があったという。
こうした状況を受け、ソースネクストでは自社サイト内に「誰でもカンタンWindows 7引越術」を開設。ユーザーが、自分がどの乗換パターンにあたるのかをアドバイスする「Windows 7乗換えタイプ診断」などのコンテンツを用意し、自社製品「マカセル引越」(3,490円)、「マカセル自動バックアップ」(3,970円)を活用した乗り換え方法をわかりやすく解説する。
マカセル引越は、専用ケーブルを同梱し、2台のPC間を接続してデータ移行をスムーズに行なうことができる。機能としてはマイクロソフトの移行ツールを包含し、他社製ブラウザに関するデータ移行を可能とするなどの機能を備えている。
マカセル自動バックアップは、外付けHDDなどの外部ストレージにデータを移すことで、外部ストレージ経由でデータ移行を行なえる。
このプロモーションに対してはマイクロソフトも協力体制をとり、マイクロソフトのWebサイト上でソースネクストの特設ページを紹介する。
マイクロソフトが配布する小冊子「Windows 7インストールガイド」を手にするマイクロソフト コマーシャルWindows本部・中川哲本部長 |
協力体制をとる狙いについてマイクロソフトのコマーシャルWindows本部・中川哲本部長は、Windows 7発売後のサポート窓口などへの問い合わせ状況について説明した。
「サポート窓口に寄せられる電話の本数は発売直後の2週間がピークで、その後は平常時のペースに戻っている。ただし、12月から年始に向けて再びサポート電話の数は増加すると見ている。発売直後は比較的スキルの高いユーザーの方の購入が多かったが、ボーナスシーズンに入り、製品の評判を聞いてそれほどパソコンスキルの高くないお客様のWindows 7購入が増えるのではないかと予測している」。
サポート窓口に寄せられる内容で上位3つが、「アップグレード方法」、「システム要件の確認」、「Windows XP Mode」だという。
この状況を受け、マイクロソフトではWindowsに関する情報を紹介するトップページに、スムーズなデータ移行を行なうための情報を掲載。また、小冊子「Windows 7 インストールガイド」を配布し、ユーザーがスムーズにデータ移行を行なうための支援体制を拡充している。
「ただし、小冊子はコンピュータに詳しくない人にとっては内容が難しすぎることも承知している。そこで、ソースネクストさんのように移行ツールを提供しているベンダーさんと連携しながら、移行の敷居を下げていきたい。マイクロソフトとしても今回のキャンペーンに期待している」(マイクロソフト・中川本部長)。
また、中川本部長は「BCNさんの2009年11月のWindows販売データは、前年同月比の6.2倍となった。マイクロソフトとしては具体的な数を明らかにすることは難しいが、10月から12月までの3カ月で6倍と言わず、バージョンと同じ7倍の販売本数とすることにも手応えを感じる、確実な売れ行きが続いている」と、発売後のWindows 7の販売状況についても明らかにした。
Windows 7発売後のマイクロソフトのサポート窓口への問い合わせ | マイクロソフトから「マカセル引越」への期待 |
(2009年 12月 7日)
[Reported by 三浦 優子]