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DDR4対応、オーバークロック機能を強化したSkylakeが本日発売

新リテールパッケージ。CPUクーラーが省かれている

 Intelは8月5日(米国時間)、14nmプロセスを採用した新アーキテクチャのデスクトップ向けCPU「Skylake-S」ことCore i7-6700K、Core i5-6600Kを正式発表した。米国での推奨小売価格は前者が350ドル、後者が243ドル。

 SkylakeアーキテクチャのCPUは、前世代のBroadwellとは異なり、当初からPCゲーマーやオーバークロッカーなどハイエンドユーザー向けに開発された。このため8月5日時点で投入するSKUは、デスクトップ向けの倍率アンロックモデルとなる。

 3年前のCore i7-3770Kと比較して性能が30%、2年前のCore i7-4770Kと比較して20%、1年前のCore i7-4790Kと比較して10%性能が向上。CPUアーキテクチャこそ大きなテコ入れはされていないが、新たにDDR4メモリに対応し、メモリバンド幅を向上させた(最大4,133MHz)。これに伴いGPU性能も引き上げられ、「Intel HD Graphics 530」と名称を改めた。

 また、チップセット(Z170)を大幅に強化し、20レーンのPCI Express 3.0バスを備えた。USB 3.0も最大10基までをサポートする。その一方でSATA 6Gbpsは最大6基と変更はない。CPUとの接続にはDMI 3.0が用いられている。

 オーバークロック周りでは、クロックジェネレータを外付けとし、ベースクロックを1MHz単位で調整できるようにした。これに伴い、メモリクロックの倍率も従来の200/266MHz単位から100/133MHz単位で調節できるようになった。オーバークロックでの大型ヒートシンク利用を前提にしてか、リテールのパッケージからもCPUクーラーを省いた。

 Core i7-6700Kはコア数は4基で、動作クロックが4GHz、Turboクロックが4.2GHz。Hyper-Threadingをサポートし、キャッシュは8MB。内蔵PCI Express 3.0レーンは16、TDPは91W、対応ソケットはLGA1151。

 Core i5-6600Kはコア数4基で、動作クロックが3.5GHz、Turboクロックが3.9GHz。Hyper-Threadingは非対応で、キャッシュは6MB。内蔵PCI Express 3.0レーンは16、TDPは91W、対応ソケットはLGA1151。

(劉 尭)