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Windows 10世代のデータ移行の落とし穴に注意

〜AOSデータがハイブリッド型移行ソリューションを提供

「ファイナルパソコン引越しWin 10特別版」のパッケージ(プロトタイプ)

 AOSデータ株式会社は、Windows 10環境へのデータ移行のための引っ越しソフトとクラウドバックアップを組み合わせたソリューションを提供する。さらに、7月29日から開始されるWindows 10への無償アップグレードに合わせて、安全な移行を支援するためにバックアップソフトなどの半額提供を期間限定で実施する。

 AOSテクノロジーズの佐々木隆仁社長は、「新たなOS環境へ移行する際に、多くのPCユーザーに事前バックアップをとってもらうことで、大切なデータを失うことなく、快適に安全に新OSへ移行できるように支援したい」と述べる。

 7月29日から提供が開始されるWindows 10環境への移行においては、新たなPCに買い換える方法と、Windows 7やWindows 8を搭載した既存のPCを利用しながら、無償アップデートによってWindows 10へと移行する方法がある。これまで新たなPCへと買い換えた際のデータ移行は、ひとつひとつのデータを手動で移行させるか、純正のWindows転送ツールやサードパーティーが販売するデータ移行ソフトを利用することで、移行作業を容易にするできることができた。

 だが、現時点の一部情報によると、Windows 10では、MicrosoftからWindows転送ツールが提供されず、ユーザーは手作業で移動させるか、引っ越しソフトを購入する必要に迫られそうだ。

 そうした中、AOSデータでは、Windows 10を搭載した新たなPCへのデータ移行およびアプリケーション移行方法を提案。安全な移行とその後の安定的な利用を実現するソリューションを提供するという。

 AOSグループであるAOSテクノロジーズの佐々木隆仁社長は、「Windows 10では、これまでのように、データやアプリをまるごと移行すればいい、というだけではすまない要素がある」と指摘。「Windows 10を取り巻く環境にあわせた移行方法が必要になる」と語る。

AOSテクノロジーズの佐々木隆仁社長

 佐々木社長が指摘するのが、Surfaceに代表されるようなモバイルPCの増加に伴い、デバイスに搭載した記憶装置の容量が少なくなっており、それを考慮したデータ移行、アプリ移行が必要であるという点だ。

 「Windows 7時代のノートPCは、500GB程度の記憶容量を持ったHDDが主流だった。だが、最新のモバイルPCでは、SSDを採用しているケースが多く、64GB〜128GBが中心。まるごと移行させると、データの格納容量が足りないという問題が起きることになる。そこで、古いPCのデータはすべてクラウド上に保管し、必要なデータとアプリだけを新たなPCへと引っ越しさせ、必要な時にデータをクラウドからダウンロードするといった環境への移行が最適になる」(佐々木社長)とする。

 AOSデータでは、全自動型クラウドバックアップサービスの「AOSBOX」を提供。同サービスは、NECパーソナルコンピュータが販売するPCにも標準搭載されている。「AOSBOXは、まるごとバックアップができるのが特徴。OneDriveやDropboxでは、共有することを中心に設計されているため、まるごとバックアップには適していない。外付けHDDにデータを格納しておくという手もあるが、当社が行なっているデータ復旧サービスにはRAIDのNASや、外付けHDDが持ち込まれるケースが最も多い。AOSBOXでは、ローカルHDDとともに、クラウドにも自動バックアップが可能なハイブリッドバックアップを手軽に実現できる点が特徴である」とする。

 同期型ではなく、完全なバックアップサービスとし、10世代分の世代管理を行なっていることから、端末上でデータが消去されたり、デバイスが壊れても、クラウド上のデータは保護され、他の端末に復元することが可能になる。これらの設定も、わずか数分で行なうことができるという。また、容量が無制限であり、「画像」、「音楽」、「書類」などのアイコンをクリックするだけで、ジャンル別に自動的にバックアップする。

 さらに、同社では、8月をめどに「ファイナルパソコン引越しWin 10特別版」を発売する予定。これを活用して、必要なデータとアプリを選択して引っ越し作業ができるようにするという。本製品は日本マイクロソフトの公認も取得している。

 「これまでは、データやアプリ、設定情報などを、自動化しながら丸ごと引っ越す機能に注目が集まっていたが、Windows 10環境では必要なデータやアプリを選択して、引っ越しを行なう使い方が増える。それらの操作性を高めたい」とする。

 操作は簡単な用語とシンプルな手順によって初心者でも移行が可能な「おまかせバックアップ機能」を採用。前回のバックアップデータから増えた分だけを保存する「増分バックアップ」と、定期的に自動でバックアップ作業を行なう「スケジュールバックアップ」により、作業の手間と時間、さらにはデータ容量を削減することができるほか、Windows上から起動可能なCD/DVD/USBメモリの作成が可能であり、OSが起動しなくなってもブートさせてバックアップデータを戻すことができる。

 ファイナルパソコン引越しWin 10特別版の税別価格は6,980円を予定している。

 また同社では、Windows 10の無償アップグレードを行なうユーザーを対象に、期間限定で、「AOSBOX」および「ファイナル 丸ごとバックアップplus」を半額で提供するキャンペーンを実施する。

 「OSの入れ替えは、心臓の入れ替え手術のようなもの。一般的に、最もデータが消えやすい環境に陥ることになり、後日、データが復旧できない場合も多い。細心の注意を払う必要がある。今回のキャンペーンは、安全にデータを移行するための措置になる」とする。

 「アップグレード後にハードウェアやソフトウェアの互換性の問題が出る可能性もあるが、通常は元に戻すことはできない。OSを移行する前にバックアップしておくことで、大切なデータを失わずにアップグレードできる環境を提供する」とも語る。新たな環境で、万が一Windowsが起動しなくなっても、OS、設定、アプリケーション、メールなどの全てのデータを丸ごと元の状態に戻すことができるという。

 同社では、8月31日までの期間限定で、同社サイトを通じて、「ファイナル丸ごとバックアップplus」ダウンロード版を、標準価格3,029円のところ、キャンペーン価格として1,514円で提供する。「外付けHDDに、OSを含めて丸ごとバックアップし、トラブル時には、起動ディスクから簡単にOSアップグレード前に戻すことが可能になる」という。

 また、容量無制限クラウドバックアップ「AOSBOX Cool」も、8月31日までの期間限定で、1年版をキャンペーン価格として通常の半額の3,000円で提供する。「大容量のデータを、格安、全自動で、クラウド上にバックアップできる。写真データはPCやAndroidデバイス、iPhoneでプレビュー可能であり、さらに、外付けHDDなどのローカルストレージとの併用が可能になる」という(価格はいずれも税別)。

 さらに、期間中に、これら製品の購入者に対して、同社直販サイトで「ファイナルパソコン引越し11plus」(パッケージ版)を2,000円割引で購入できるクーポンをプレゼントする。

(大河原 克行)