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MSI、GeForce GTX 980M/970Mゲーミングノート発表会を開催

〜GT72はMXMモジュールによるGPUアップグレードも可能

3画面同時出力を行なっているGT72

 エムエスアイコンピュータージャパン株式会社(MSI)は8日、GeForce GTX 980M/970Mを搭載したゲーミングノートを発表。これに合わせて、都内で記者説明会を開催した。

 今回MSIから発表となったのは、GeForce GTX 980Mを搭載する17.3型の「GT72 2QE Dominator Pro」、17.3型で薄型筐体を採用した「GS70 2QE Stealth Pro」、および2,880×1,620ドット表示対応15.6型液晶を搭載し、薄型筐体の「GS60 2QE Ghost Pro 3K」の3機種となる。いずれもBTOに対応しており、標準構成の違いでそれぞれ3モデルが用意されている格好だ。

 GT72およびGS70の詳細仕様などについては、既に別記事で紹介しているため、本記事では発表会の模様を中心にお伝えする。

GT72本体
ディスプレイインターフェイスは本体背面にまとめられている
USB 3.0ポートやオーディオ入出力のステレオミニジャックも多く備えている
SHIFT機能は、Fn+F7キーで切り替わる
GS70。シルバーとレッドの天板を採用したモデルも今後予定している
17.3型としては薄い筐体を実現
キーバックライトは色などをカスタマイズできる
GS70でも3系統のディスプレイ出力を備えている
右側面にはUSB 3.0やSDカードスロットを備える
SteelSeries製のキーボード
こちらは2,880×1,620ドットの15.6型液晶を備えたGS60
GS60の天板。薄型化のためフラットだ
GS60のキーボード
GS60の左側面には、USB 3.0や音声入出力を搭載

 このうち、GS70とGS60は、既存モデルをベースにGPUを載せ替えたマイナーチェンジとなるが、GT72は新筐体でさまざまな新機能を盛り込んだ新機種となっている。発表会では、MSI 営業部システム営業課 課長の三好正行氏が、GT72の新機能を中心に紹介した。

 新設計の筐体は、“シンプル”、“高級感”、“マッスルボディライン”などをキーワードに設計。本体背面に2つの排気口を備え放熱性を高めたほか、ディスプレイインターフェイス類を背面中央部にまとめることで、マルチディスプレイ利用時の配線をまとめることができるのも特徴。

 本体底面は1枚の大きなパネルで覆われ、このパネルを外すことで内部にフルアクセスできるのも特徴。MSIはこのモデルより、店頭でのBTOを推し進めるが、GPUはMXMモジュールを採用することで、将来的なアップグレードが可能なほか、SSDの増設や最大32GBまでのメモリ搭載も容易だとした。ただし、ユーザーによる交換は保証外となる。

三好正行氏
GT72を中心に発表会で解説がされた
GT72のデザインコンセプト
背面に2つの排気口とディスプレイインターフェイスを備える
1枚パネルを外すことで内部にアクセスできる
非常に高い拡張性も特徴

 GPUに高性能なGeForce GTX 900Mシリーズをいち早く搭載した点もアピール。GeForce GTX 880M/870M搭載モデルと比較して、3DMark 11で約30%前後性能が向上し、GeForce GTX 980Mでは1万を超えるスコアを記録した。

 新たにCPU/GPU動作を切り替える「SHIFT」を搭載したのも特徴。Fn+F7キー押下で、CPUとGPUの性能を最大限まで引き出す「SPORT MODE」、GPUの温度を89℃以下に抑える「COMFORT MODE」、CPUとGPU両方の温度を85℃以下に抑える「GREEN MODE」の3つのモードで順次切り替わり、ユーザーの用途や希望にあった性能と温度のバランスを選べる。モードはOSDで表示するほか、専用ソフトウェア「Dragon Gaming Center」でも確認できる。

GTX 880MとGTX 980Mの性能比較
3DMark 11のスコアは1万を超えた
NVIDIA GPUのサーマルスロットリングの温度
新たに備えたSHIFT機能
3つのモードで、熱と性能のバランスを選択できる
3つのモードの熱/性能のバランスのイメージ
3つのモードの違い
SHIFTの利用方法。なお、バッテリ駆動時は無効となる
Dragon Gaming Centerで状態を確認可能

 キーボードは引き続きSteelSeries製を採用するが、キーバックライトLEDの輝度が2倍明るくなり、より派手になった。すべてのキーで100ステップのマクロを実現できる点も競合と比較しての強みとなっている。

 電源ボタンと並んで、SteelSeriesのキーボード設定やXSplitのTwitchへのゲーム画面のストリーミング配信を行なう「Gamecaster」の起動をワンボタンで行なえる「ダイレクト ゲーミング キー」も特徴。Gamecasterに関しては通常体験版の2倍となる6カ月の利用権が付属する。

 GeForce GTX 900シリーズのマルチディスプレイ出力を活かした豊富なディスプレイ出力も特徴。GT72では外部3画面と本体液晶の合計4画面出力、GS70では外部3画面出力、GS60では外部2画面+本体液晶の合計3画面の出力を実現しており、ソーシャルメディアや攻略サイトを閲覧しながらゲームをするといった用途に対応できる。

 加えて、オーディオは引き続きDYNAUDIOによるスピーカーや、Audio Boost 2の独自サウンド出力回路による高音質、光デジタル出力による7.1ch出力なども、競合他社にはない特徴だとした。

キーボードバックライトは輝度が2倍となった
競合他社との比較
Gamecasterを1ボタンで起動可能。ゲーミング向けのNIC「Killer」も有線/無線両方で搭載し、無線はIEEE 802.11ac対応となった「Killer Doubleshot Pro」となっている
最大4画面出力も特徴
競合他社との機能の比較
独自のオーディオ機能
競合他社とのオーディオ機能の比較

 発表会には、販売代理店を務める株式会社アユートの代表取締役社長 渡辺慎一氏、キヤノンマーケティングジャパン株式会社 ITプロダクト推進本部 ナショナルアカウント営業部 村中恒夫氏、株式会社マイルストーン 流通事業部 部長代理 西潟良祐氏がゲストとして招かれ、スピーチを行なった。2014年前半はWindows XPマシンの買い替えや、消費税増税前の駆け込み需要など、“ネガティブな要素”でPC市場は明るかったが、2014年後半に関しては、GeForce GTX 900シリーズの高性能がもたらす“アクティブな要素”で、拡大が見込まれるPCゲーミング市場において、本製品への期待が寄せられた。

渡辺慎一氏
村中恒夫氏
西潟良祐氏

 また、エヌビディアジャパン プラットフォーム ビジネス本部 テクニカル マーケティング エンジニアを務める矢戸知得氏も登壇し、GeForce GTX 900シリーズの高性能や高機能について解説した。

矢戸知得氏
デスクトップGPU最上位との性能差の遷移。GTX 980MはついにGTX 980の80%の性能を実現した
性能はGTX 680Mと比較して2倍となっている
Multi-Frame Sampled AAにより、低負荷で高画質なアンチエイリアスを実現
Multi Sampling AAと比較すると30%高速としている
Battery Boostにより、ゲームプレイ時間が3割以上増加する

(劉 尭)