ニュース
ARM、ミドルレンジ向けCPU「Cortex-A17」やGPU「Mali-T720」を発表
(2014/2/12 12:00)
英ARMは11日(現地時間)、ミドルレンジ向けのCPU IP「Cortex-A17」やGPU IPの「Mali-T720」、ディスプレイコントローラ「Mali-DP500」を発表。2015年以降の製品を見据えて提供される。
Cortex-A17は、ARMv7アーキテクチャをベースとした32bit ARMプロセッサで、Cortex-A9と比較して性能が60%向上。11ステージ以上パイプラインを持つアウト・オブ・オーダー型コアで、最大4コア(クラスタ)を構成できる。また、低消費電力のCortex-A7と組み合わせてのbig.LITTLE構成にも対応する。ARMでは、2GHz以上で動作可能な28nmプロセスのPOP(Package on Package) IPを提供する。
Mali-T720は、OpenGL ES 3.0やOpenCL 1.1などをサポートするGPUで、最大で3コアの搭載が可能。ローエンドのCortex-A5/7などとの組み合わせも可能。28nmプロセス製造で、695MHzで動作する。
併せて発表されたディスプレイコントローラのMali-DP500は4K出力に対応。最大8コア実装時に4K(2160p)/120fpsのビデオ処理に対応することが可能な、ビデオプロセッサのMali-V500との組み合わせを提案している。
同日、台湾MediaTekはCortex-A17を採用したスマートフォン向けSoC「MT6595」を発表。Cortex-A17×4コアとCortex-A7×4コアを搭載するbig.LITTLE構成のプロセッサで、4G LTEモデムも統合。GPUはPowerVR Series 6を採用し、4KのH.265エンコードなどをサポートする。プラットフォームの提供は2014年上半期、搭載製品の登場は同下期を見込んでいる。
このほかARMのニュースリリースには、ReaktekやVIA Telecomからもコメントが寄せられており、Cortex-A17採用製品の登場が見込まれる。