米AMDは23日、新コアを採用したパフォーマンスCPU「AMD FX」シリーズ4モデルを発表した。
Visheraのダイ |
「Vishera」のコードネームで呼ばれていたCPUで、CPUコアは従来の「Bulldozer」から「Trinity」シリーズでも用いられている「Piledriver」コアになった。GPU機能は搭載しないが、Piledriverコアになったことで、分岐予測や、スケジューリング、ストア・ロード転送、ハードウェアプリフェッチ、L2効率などが強化。従来モデルの「Zambezi」に比べ、15%程度性能を向上させたという。
最上位モデルのFX-8350は8コア製品として初めてベースクロックが4GHzに到達。また、FXシリーズは倍率ロックが解除されており、水冷で5GHzを実現できるとしている。
プロセスルールは32nmで、ダイサイズは315平方mm、トランジスタ数は12億。TDPは95/125W。
対応チップセットは従来と同じAMD 9シリーズ+SB950。CPUソケットはAM3+で、対応メモリはDDR3-1866。AMD 990FXではビデオカードを最大4枚(x16×2かx8×4)、AMD 990Xでは最大2枚(x16×1かx8×2)、AMD 970では1枚まで(x16)搭載可能。
各製品の主な仕様は表の通り。
モデル・ナンバー | FX-8350 | FX-8320 | FX-6300 | FX-4300 |
コア数 | 8 | 8 | 6 | 4 |
ベースクロック(GHz) | 4 | 3.5 | 3.5 | 3.8 |
Turboクロック(GHz) | 4.2 | 4 | 4.1 | 4 |
コアあたりのL2(KB) | 1,024 | ← | ← | ← |
共有L3(MB) | 8 | 8 | 8 | 4 |
TDP(W) | 125 | 125 | 95 | 95 |
価格(ドル) | 195 | 169 | 132 | 122 |
Visheraのブロックダイヤグラム | Piledriverの改善点 | 対Zambeziで15%の性能向上 |
システムのブロックダイヤグラム |
(2012年 10月 23日)
[Reported by 若杉 紀彦]