株式会社東芝は、タブレット形状とノートPC形状で使える12.5型Ultrabook「dynabook R822」を10月26日より発売する。価格はオープンプライス。
Windows 8に向けて、6月のCOMPUTEX TAIPEI、9月のIFA、10月のCEATEC JAPANで参考展示されてきたハイブリッドタイプのUltrabook。タブレットの形状から液晶を奥にスライドするとキーボードが現れ、液晶を起こしてノートPC状態で使える。液晶をスライドしたままの状態でも形を維持できる。スライドの機構は液晶裏側の左右にある歯車で動き、左右が同期して動くように支えるリンクバーを備えている。液晶上部に100万画素Webカメラを備えるほか、液晶を起こすと使える背面300万画素Webカメラもある。
タブレットの状態 | 液晶をスライドした状態 | 左右のギア方式スライドとそれを支えるリンクバー |
タブレット状態からノートPC状態に変形する様子 |
キーボードはピッチ19mmでバックライト装備 |
液晶は1,366×768ドット表示対応12.5型タッチパネルのIPS方式。表面は強化ガラスで耐指紋コーティングが施されている。スタイラスペンは別売。モバイルタイプの製品だが、大きめの筐体でキーピッチは19mmを確保し、バックライトを備える。手前側の背面は、縦持ち時に指をかけやすいようデザインされている。
新ソフトは、Windows 8のデスクトップUIでWindows 7までのスタートボタンのようにアプリメニュー一覧を表示する独自ランチャーや、Skypeの画面を動画キャプチャできる「Corel VideoStudio」を搭載。Windows 8の新UIで使えるストアアプリに、写真のメタデータで自動整理する「思い出フォトビューア」などを用意する。
店頭モデルは「R822/T8GS」の1モデルを発売。店頭予想価格は15万円前後の見込み。
主な仕様は、Core i5-3317U(1.70GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB(交換不可)、SSD 128GB、Intel HM76 Expressチップセット、Windows 8 64bit、Office Home and Business 2010を搭載。Adobe「Photoshop Elements 10」、「Premiere Elements 10」が付属する。
インターフェイスはUSB 3.0×2、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、HDMI出力、SDカードスロット、前面100万画素/背面300万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。センサーは加速度、角速度、地磁気、照度などを内蔵。
バッテリ駆動時間は約6時間。本体サイズは約326.5×213×19.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.49kg。
(2012年 10月 19日)
[Reported by 山田 幸治]