2012年6月版TOP500はIBMのシステムが世界1位で日本の京は2位に
~欧州勢が台頭

6月14日(米国時間)発表



 半年ごとに更新される世界のスーパーコンピュータの性能ランキングである「TOP500」の2012年6月版が、米国時間の6月14日に公開された。

 今回1位になったのは、米国エネルギー省ローレンス・リバモア国立研究所に設置される米IBM製BlueGene/Q採用の「Sequoia」。157万個という膨大なCPUコアを搭載し、理論性能値は16.32PFLOPSに達した。

 前回、前々回と1位に輝いた富士通製の「K」は、当時8.16PFLOPSから10.51PFLOPSへと性能を伸ばしたが、今回は10.51PFLOPSのままで2位に甘んじる結果となった。

 今回の結果を見ると、欧州勢の復活が特徴的で、ドイツのシステムが4位と8位、イタリアのシステムが7位、フランスのシステムが9位にランクインしている。逆に2010年11月に1位と3位に登りつめた中国のシステムは、それぞれ5位と10位に転落している。

(2012年 6月 19日)

[Reported by 若杉 紀彦]