ソニー、クアッドコアを搭載可能な「VAIO Z」シリーズ夏モデル

VAIO Zシリーズ

6月9日 発売

価格:オープンプライス



 ソニーは、13.1型ハイエンドモバイルノートPC「VAIO Z」シリーズの2012年夏モデルを6月9日より発売する。価格はオープンプライス。

 今回の夏モデルでプラットフォームを刷新し、Ivy Bridgeを搭載。従来から通常電圧版(35W)を搭載可能だったが、Ivy Bridgeでは35Wのクアッドコアが追加されたため、カスタマイズモデルでCore i7-3612QM(2.10GHz)を選択可能になった。

 新機能として「Rapid Wake + ECO」を搭載。Rapid Wakeはすぐに再開できる機能、ECOはスリープ時の消費電力低減機能で、スリープ状態でも約3日でバッテリが切れてしまうことや、その際にデータが保持できないなどの問題を改善するために開発された。液晶を開くと高速に再開、閉じると作業状態を保存してデータの消失を防ぎ、スリープ状態のバッテリ持続日数も大幅に伸びたという。

 音質向上の機能として、モバイル機器などに搭載してきたスピーカーの音圧を強める「xLOUD」を追加し、自然な音声やクリアな音像の配置を実現するという「Clear Phase」や、サラウンド機能「Dolby Home Theater」を搭載。このほか、Webカメラに手をかざして動かすとメディア再生やIE9などを操作できるジェスチャーコントロールをサポート。USB 3.0は従来の1ポートから2ポートに増加し、電源OFF時のUSB給電に対応した。

 光学ドライブ、GPUなどを搭載する「Power Media Dock」は、今回から店頭モデルも別売(DVD搭載、実売39,800円前後)となる。ハードウェアは従来とほぼ同等だが、グラフィックスドライバの更新により性能が約25%向上。GPUをRadeon HD 6650Mから7670Mにブランディングナンバーを刷新した。

SVZ13119FJB

 店頭モデルは「SVZ13119FJB」の1モデル。店頭予想価格は17万円前後の見込み。

 主な仕様は、Core i5-3210M(2.50GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、SSD 128GB(SATA 6Gbps対応)、Intel HM77 Expressチップセット、1,600×900ドット表示対応13.1型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium(SP1、64bit)、Office Home and Business 2010を搭載。さらに今回の夏モデルから、ソニーのマルチメディア編集ツール「Imagination Studio Suite」、Adobeの「Photoshop Elements 10」が付属する。

 インターフェイスはUSB 3.0×2(1つはPower Media Dock接続兼用、もう1つは電源OFF充電対応)、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、WiMAX、Bluetooth 4.0、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、SDカードスロット、メモリースティックデュオスロット、指紋センサー、131万画素Webカメラ、音声入出力などを装備。キーボードはバックライト付き。

 バッテリ駆動時間は約9.5時間に向上(従来は約9時間)。本体サイズは約330×210×16.65mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.17kg。

 カスタマイズモデルは、先述のCore i7-3612QMや、Core i7-3520MなどCPUが5種類、メモリ容量、RAID構成のSSD、1,920×1,080ドット液晶、LTE(NTTドコモXi)対応ワイヤレスWAN、指紋センサー、Power Media Dock(BD/DVD)などを選択できる。

 さらに、VAIOが15周年を迎えるにあたり、筐体の天板/底面のカーボン部分に光沢のある「グロッシープレミアムカーボンブラック」の本体色を用意。背面のヒンジの位置に、15周年記念と長野県安曇野産を示す「15th ANNIVERSARY COLLECTOR'S EDITION MADE IN AZUMINO, JAPAN」と刻印される。

15周年記念のグロッシープレミアムカーボンブラック

(2012年 6月 4日)

[Reported by 山田 幸治]