Samsung、新UI搭載のChromebookとデスクトップ型のChromebox

「Series 5 550」

5月30日(現地時間)発表



 米Googleは30日(現地時間)、新バージョンのChrome OSを搭載するSamsung製Chromebook「Series 5 550」と、小型デスクトップのChromebox「Series 3」を発表した。英国では出荷開始済み、米国では6月上旬より出荷開始される。

 新製品の特徴は、CPUがAtomからSandy Bridgeになり性能が3倍近くになったのに加え、グラフィックスのハードウェアアクセラレーションが可能になったこと、Chrome用に新規に開発したマルチタッチトラックパッドの採用(Chromebookのみ)、オープンソースのファームウェアスタックの採用などにより操作性/反応性が向上。

 OSのバージョンも変わり、新たにマルチウインドウの表示や、画面下部のバーへのアプリのピン留め、Microsoft Officeファイルの表示の標準サポート、WindowsやMac OS端末へのリモートデスクトップ接続などにより、生産性も改善させた。

 Chrome OSはブラウザ版Chromeのように頻繁なアップデートが行なわれており、随時機能追加がなされている。今回の新製品についても、数週間後のアップデートでGoogle Driveのファイルマネージャへの統合が予定されている。

 ハードウェアの主な仕様は、ChromebookがCeleron 867(1.3GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、SSD 16GB、1,280×800ドット表示対応12.1型液晶ディスプレイ、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Gigabit Ethernet、HDカメラ、USB 2.0×2、カードスロット、DisplayPortなどを装備し、価格は449ドルより。本体重量は1.48kgで、バッテリ駆動時間は6時間。

 タッチパッドは従来のPCのようなボタンはなく、パッドのみで操作する。具体的には、パッド下部をタップでクリック、2本指のタップで右クリック、2本指のドラッグでスクロール、1本の指を固定し2本目の指を動かしてドラッグアンドドロップができる。

 Series 3は、Celeron B840(1.9GHz)、メモリ4GB、SSD 16GB、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Gigabit Ethernet、USB 2.0×6、DisplayPort×2、DVI、Bluetooth 3.0などを装備し、価格は329ドルより。

【15時30分追記】プロセッサの詳細情報などを追記しました。

「Series 3」Chrome OSはマルチウインドウに対応

(2012年 5月 30日)

[Reported by 若杉 紀彦]