UQ、WiMAX内蔵の「Eee Pad Transformer」の情報を公開
~横浜市営地下鉄のエリア化なども発表

野坂章雄氏

1月30日 発表



 UQコミュニケーションズ株式会社は30日、定例記者会見「UQコミュニケーションサロン」を開催。この中で、同社代表取締役社長の野坂章雄氏は、ASUSTeK製Androidタブレット「Eee Pad Transformer TF101」のWiMAX内蔵モデルが近々発売となることなどを明らかにした。

 野坂氏はまず、24日付けでWiMAXの実人口カバーが1億人を突破したことを言及。実人口カバー率では、全国が79%、東名阪が99%、政令指定都市が95%となる。今後もエリア拡大は積極的に進めるが、1月30日より、ユーザーが指定する最大5つまでの都道府県におけるエリア拡大の情報をメールで通知するサービスを開始した。

 また、エリアについては、都営地下鉄三田線の大手町駅に続き、神保町駅でも30日より対応が完了したことを報告。両駅間は蛇行しているため、部分的に電波が途切れる場所もあるというが、これについては、中間地点に中継器を置くなどする対策を検討しているという。

 さらに、2月末より横浜市営地下鉄の構内および車内もWiMAXが利用可能となることが発表された。2月末時点でサービス開始するのは都筑ふれあいの丘駅で、その後6月末までにグリーンライン、8月末までにブルーライン全線へ拡大を図る。なお、新羽、センター北、センター南、川和、仲町台、上永谷は地上駅のため、すでにWiMAXを利用できる。同社では、今後、中部・関西圏の主要鉄道路線への拡大にも取り組む。

エリア拡大のメール通知サービスを開始30日より神保町駅もエリア化完了2月末より横浜市営地下鉄でも利用可能に

 続いて、新デバイスとして、WiMAXとau 3Gのハイブリッドモバイルルーター「Wi-Fi WALKER DATA08W」を2月下旬より発売することを発表。ハードウェア自体は、すでにKDDIが発売している同名の製品と同じだが、こちらは3Gも含めUQが回線/サービスを提供する。2年契約での基本使用料は月額5,460円だが、自動的に最大25カ月間1,050円の割引が適用され、その間は月4,410円となる(ISP契約料525円/月は含まず)。

 また、ASUSTeKからの正式発表に先駆けて、Eee Pad Transformer TF101のWiMAX内蔵モデル投入の情報を公開した。TF101は、2011年6月に発売された、キーボード着脱式のAndroid 3搭載タブレット。発売時期や価格は未定で、追ってASUSTeKから発表される。

 このほか野坂氏は、日本マイクロソフトとの共同プロモーションを2月1日から4月30日まで実施し、WiMAX内蔵Windows 7 PC購入ユーザーのWiMAX利用料を最大2カ月間無料にすること、京都大学のキャンパスネットワークにWiMAXから直接接続できるサービスを4月1日より開始することを発表した。

「Wi-Fi WALKER DATA08W」利用料金
TF101のWiMAX搭載モデルすでに実機が動作していた
日本マイクロソフトと共同キャンペーンを開催日本マイクロソフト執行役常務香山春明氏との記念撮影

(2012年 1月 30日)

[Reported by 若杉 紀彦]