日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、Windows 7 Professionalを搭載したスレートPC「HP Slate 2 Tablet PC」を2012年1月上旬から順次発売する。法人市場向けの製品だが、HPの直販サイトでは個人でも購入可能。
Wi-Fiモデルの直販価格は69,300円で、発売は2012年1月上旬。Wi-Fi+3Gモデルは72,450円で同年2月上旬の発売。
主な仕様は、Atom Z670(1.5GHz、ビデオ機能内蔵)、2GBメモリ、64GB SSD、1,024×600ドット(WSVGA)タッチパネルつき8.9型液晶など。本体サイズは234×150×15mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約690g。
バッテリは本体内蔵のリチウムポリマーで、駆動時間は約6.7時間。
本体は15mmと薄い | 本体裏面にはカメラも用意される | 専用ペンは、本体にではなく、後に見えるケースに内蔵される |
村上信武マネージャー |
製品説明にあたったパーソナルシステムズ事業統括コマーシャルビジネス本部モバイルビジネス部の村上信武マネージャーは、「法人向けにスマートデバイスを導入する場合、資産の継続性とセキュリティが課題になることが多い。Windowsを搭載することで、ソフトウェア資産を活用することができる。セキュリティ機能については、Windowsで実績のあるセキュリティユーティリティを搭載し、紛失時にリモートでデータを削除するなどの機能を用意した」と語った。
また、ハードウェアの特徴として、「15mmという薄さと、690gという軽さは、常に持ち歩くデバイスとして使える範囲にある。また、タッチ操作だけではなく、専用のペンも使用できる。ペンを使う際には、本体は片手で支える必要があるが、ここでも本体が軽いことがメリットになる」と述べた。
続いて、日本マイクロソフトWindows本部の森洋孝エグゼクティブプロダクトマネージャも登壇し、「Windowsをマルチデバイスに展開することで、スマートデバイスでもユーザーが使い慣れた操作方法をそのまま使うことができる。また、セキュリティやソフトウェア資産の継承という点でも、Windowsにはメリットがある」と語った。
ここで、日本マイクロソフトの箕輪陽子シニアマーケティングスペシャリストが、タッチ操作による書類の閲覧と、ペン操作による手書き文字入力変換のデモを行ない、2つの操作方法が使えることの便利さを示した。
発表会場には、日本HPが販売してきた歴代のタブレットPCも展示され、タッチパネルというユーザーインターフェイスに対するHPの長い経験を訴求していた。
森洋孝エグゼクティブプロダクトマネージャ | WindowsをスレートPCに搭載することで、PCで使い慣れた操作が行なえる | 資産継承とセキュリティがWindowsのメリット |
デモを行なう箕輪陽子シニアマーケティングスペシャリスト | HPはiPAQ、タブレットPC、TouchSmart PCなどタッチ型のユーザーインターフェイスには長い経験を持っている | 会場には歴代のタブレットPCが展示された |
(2011年 11月 29日)
[Reported by 伊達 浩二]