ドスパラ、低価格で高性能な一般層向け「ドスパラPC」

Magnate GM
(ディスプレイ別売)

発売中
価格:BTO



 株式会社サードウェーブは、同社が運営するPCショップ「ドスパラ」にて、低価格で高性能がコンセプトなデスクトップ/ノートPCシリーズ「ドスパラPC」を発売した。

 一般的なPCユーザー向けに、品質や価格、サービス面で満足してもらえることを狙って開発したPC。「同じ価格で、上いく性能。」をコンセプトに、低価格で高性能な構成を実現した。また、プリインストールソフトを極力省き、シンプルさを追求した。


●デスクトップ「Slim Magnate GM/Magnate GM」
Slim Magnate GM
(ディスプレイ別売)

 デスクトップPCは、スリム型の「Slim Magnate GM」と、マイクロタワー型の「Magnate GM」の2シリーズを用意。それぞれ基本構成の違いで4モデルが用意されるが、2シリーズともに基本構成はほぼ共通。

 最下位の「スタンダード」は、CPUにCore i3-2120(3.30GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、Intel H61 Expressチップセット、1TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows 7 Home Premium(SP1/64bit)などを搭載し、価格は54,980円。

 「ハイスタンダード」は、上記からCPUをCore i5-2400(3.10GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリを8GBに変更し、価格は64,980円。

 「プレミアム」は、ハイスタンダードからCPUをCore i7-2600(3.40GHz、ビデオ機能内蔵)、光学ドライブをBlu-ray Discドライブに変更し、価格は79,980円。

 「プレミアムSSD」は、プレミアムからHDDを120GB SSDに変更し、価格は84,980円。

 拡張スロットは、PCI Express x16×1、同x1×1、PCI×2。拡張ベイは5インチ×1、3.5インチ×1、3.5インチシャドウ×1。インターフェイスは、USB 2.0×8、DVI、ミニD-Sub15ピン、音声入出力、Gigabit Ethernet、PS/2×2などを備える。

 本体サイズおよび重量はスリムモデルが96×395×330mm(幅×奥行き×高さ)/約8.2kg、タワーモデルが190×420×360mm(同)/約7.8kg。


●フルHDの15.6型ノート「Note Chronos VF2/MR6」
Note Chronos VF2

 1,920×1,080ドット(フルHD)表示対応15.6型ワイド液晶を搭載したノートは、GPU構成などの違いで2機種を用意する。搭載メモリはすべて8GB。

 「Note Chronos VF2」は、GPUにGeForce GT 540M(1GB)、液晶に1,920×1,080ドット(フルHD)表示対応パネルを採用したモデル。キーボードはアイソレーションタイプ。

 「スタンダード」は、CPUにCore i3-2330M(2.2GHz)、Intel HM65 Expressチップセット、500GB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、Office Home and Business 2010などを搭載し、価格は97,980円。

 「ハイスタンダード」は、上記からCPUをCore i7-2670QM(2.20GHz)に強化し、価格は107,980円。

 「プレミアムSSD」は、ハイスタンダードからCPUをCore i7-2760QM(2.40GHz)、ストレージを120GB SSD、光学ドライブをBlu-ray Discドライブに変更し、価格は139,980円。

 インターフェイスは、SDカード/メモリースティック対応カードリーダ、USB 3.0×2、USB 2.0×2、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Gigabit Ethernet、Bluetooth 3.0、130万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。

 バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約3.6時間。本体サイズは380×262×36.6mm(同)、重量は約2.5kg。

Note Chronos MR6

 「Note Chronos MR6」は、VF2の基本仕様からビデオメモリを2GBに増やし、USB 3.0ポートを1基、Bluetoothを2.0+EDR、キーボードを通常のパンタグラフタイプに変更したモデル。

 「スタンダード」と「ハイスタンダード」はVF2の同等モデルとほぼ同構成で、価格は順に99,980円、109,980円。「プレミアム」はVF2の「プレミアムSSD」からストレージを750GB HDDに変更し、価格は134,980円。

 バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約4.4時間。本体サイズは376.5×249×35mm(同)、重量は約2.6kg。


●1,366×768ドット表示対応15.6型ノート「Note Chronos GT-F3/DX2」
Note Chronos GT-F3

 「Note Chronos GT-F3」は、VF2の基本仕様から液晶を1,366×768ドット表示対応パネル、Bluetoothを2.1+EDRに変更し、USB 3.0を省いてUSB 2.0×3としたモデル。キーボードはパンタグラフタイプ。

 「スタンダード」、「ハイスタンダード」、「プレミアムSSD」ともにVF2とほぼ同構成で、価格は順に89,980円、99,980円、134,980円。バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約4.6時間。本体サイズは376×255×38mm(同)、重量は約2.5kg。

Note Chronos DX2

 「Note Chronos DX2」は、GT-F3と同様1,366×768ドット表示対応パネルを採用しながら、NVIDIA GPUを省いてCPU内蔵ビデオ機能を使用したモデル。USBポートは4基となる。

 「スタンダード」、「ハイスタンダード」、「プレミアムSSD」ともにVF2とほぼ同構成で、価格は順に79,980円、89,980円、124,980円。バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約4.4時間。本体サイズは380×262×36.6mm(同)、重量は約2.5kg。


●フルHDの17.3型ノート「Note Chronos VF17A」
Note Chronos VF17A

 「Note Chronos VF17A」はフルHDの17.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載したノートPC。

 「スタンダード」と「ハイスタンダード」はVF2の同等モデルとほぼ同構成で、価格は順に99,980円、119,980円。「プレミアムSSD」は、VF2のSSDに加えて500GB HDDを内蔵し、価格は149,980円。

 インターフェイスは、SDカード/メモリースティック対応カードリーダ、USB 3.0×2、USB 2.0×2、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Gigabit Ethernet、Bluetooth 3.0、130万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。

 バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約3.25時間。本体サイズは419×278×34.7mm(同)、重量は約2.9kg。


●AMD Z-01搭載のタブレットも予告
Erdes PAD NT1の主な仕様

 このほか、Windows 7 Home Premium(64bit/SP1)を搭載したタブレットPC「Erdes PAD NT1」(エルデスパッド)も11月下旬より発売する。

 主な仕様は、CPUにAMD Z-01(1GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、64GB SSD、1,280×800ドット表示対応10型IPSワイド液晶ディスプレイなどを搭載する。

 インターフェイスは、SDカードリーダ、USB 2.0、Mini HDMI出力、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 3.0+EDR、130万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。

 バッテリは4,200mAh。本体サイズは271×183×15.5mm(同)、重量は約850g。


●一般消費者向けに2台目需要/買い替えを喚起

 10月8日に都内で開かれた製品発表会では、サードウェーブ 代表取締役の尾崎健介氏が、新PCシリーズの特徴および狙いについて説明した。

 ドスパラはこれまでもプライベートブランドのPCに注力してきたが、中でもゲーミング向けの「Galleria(ガレリア)」、クリエイター向けの「Raytrek(レイトレック)」シリーズは、最新の技術をいち早く採用し、プロユーザーや上級者を中心に支持を得てきた。

 しかしながら、Windows 95以降のPC普及により、PCの上級者のみならず一般的なユーザーもPCを所有するようになり、これに伴いユーザー全体として求めるものが変化したという。

尾崎健介氏これまでドスパラのPCを牽引したGalleriaとRaytrek総務省によるPCの普及率の調査

 株式会社イードによる、PCの買い替えを検討しているユーザーに関してのインターネット調査によれば、まず、プリインストールされているソフトについては、ワープロと表計算以外あまり使われていないことが判明。また、約8割のユーザーが、「起動が遅い」、「動作が遅い」などのトラブルに遭遇し、これらのトラブルの原因が「使っていないソフトに起因するもの」だと判断。そして大半のユーザーがこれらのソフトをアンインストールすることで対処しているという。

 その一方で、買い替えに際して重視するものとしては「処理速度」、そして「価格」の2つを挙げるユーザーが8割を超え、「メーカーやブランド」を重視するユーザーが2割弱のみにとどまった。さらに、3台目以降のPCを選ぶPC経験者の場合、「プリインストールソフトが少なく、なおかつシンプルで性能が高い割には価格が安いショップブランドのPC」を選ぼうとするユーザーが6割を超えるという。

イードによる調査。プリインストールソフトへの不満やシンプルなPCへの追求が明らかとなった

 そこで、今回の「ドスパラPC」の投入によって、これらのPC経験者の買い替えのニーズを満たす。尾崎氏は、「これまでのGalleriaやRaytrekは、どちらかといえば趣味性や専門性を重視した製品であったのに対し、ドスパラPCはPCの利用歴が比較的長い一般ユーザー層向けの製品。これによって我々の製品でカバーできるユーザー層を広げたい」と述べた。

 特に、余計なソフトが入っていないため速く動くことや、CPUのみならずメモリやGPUなどトータルの性能バランスが高いこと、自社生産による低価格/短納期などを武器に消費者に訴えていきたいとした。

現在のユーザーのトレンドドスパラPCの投入で一般の中級ユーザーへ訴求ドスパラPCのコンセプト
ドスパラPCの提案ドスパラPCのデスクトップモデルノートモデルの特徴
自社生産による短納期も特徴製品情報サイトも新たに立ち上げた全国のドスパラ店舗でも展開

 発表の後、司会として噺家の柳家三之助氏を迎え、タレントの川村ゆきえさんと、経営コンサルタント、声優、コメンテーターを務めるショーンK氏によるトークショーが開かれた。

 トークショーでは、川村さんとショーンK氏のPCの活用のエピソードが語られ、川村さんはWebブラウジング、ショーンK氏はビジネスで利用中とした。

 しかしながら、川村さんは有名ブランドのPCを使っているものの「Webブラウザ以外ほとんどのソフトを利用していない」、いわゆる初心者に近い層であり、一方ショーンK氏は「表計算やプレゼンテーションをたくさん利用する」上級者層ではあるが、「プリインストールソフトが多いとバッティングする場合があり、PCを選ぶ場合、プリインストールソフトが少ないシンプルなものを求めている」という。両者ともに、もし買い替えを行なう場合、「ドスパラPCの性能と価格、そしてシンプルさなら納得できる」という結論に至った。特に川村さんは、ドスパラPCの低価格に驚き、「手軽に買い替えられますね」と話した。

柳家三之助氏川村ゆきえさん
ショーンK氏トークショーの1シーン

(2011年 11月 8日)

[Reported by 劉 尭]