ルネサス エレクトロニクス株式会社は30日、業界初のUSB 3.0-SATA 6GbpsブリッジLSI「μPD720230」を発表し、サンプル出荷を開始した。サンプル価格は300円/個。量産は2011年10月より、月産50万個を計画している。
SATAインターフェイス側で6Gbps転送をサポートするほか、UASP(USB Attached SCSI Protocol)に初めて対応。同社の測定によれば、6Gbps対応のSSDとUASPモードを用いることで、ATTO Disk Benchmark v2.46で370MB/sec以上の実効転送性能を実現したという。
なお、UASPについては同社の「μPD720200」/「同200A」/「同201」/「同202」に加えて、AMDのチップセットである「A70M」、および「A75」上で動作するドライバを無償で提供する。このドライバはAMDの将来のチップセットのみならず、主要チップセットとの互換性も実現していく予定。また、UASPに準拠したLSIを提供している半導体ベンダーにドライバをライセンス供与する。
パッケージは6mm角の48ピンQFNを採用。バスパワー対応や電圧レギュレータの内蔵によりシステムを小型化できる。また、USB 2.0のU0(通常時)/U3(サスペンド)の2つの電源状態に対し、新たにU1/U2をサポートすることで、アイドル時の消費電力を約40%削減できるという。
(2011年 8月 30日)
[Reported by 劉 尭]