ソニーは12日、スズ系アモルファスを負極材料に用いた容量3.5AhのノートPC向けリチウムイオン2次電池「Nexelion」(ネクセリオン)を開発したと発表した。
同社は2005年にスズ系アモルファス負極の開発に成功し、業界で初めて直径14mm、長さ43mmのサイズで商品化。今回これを、正極材料の表面処理技術などにより、直径18mm、長さ65mmに拡張し、充電終止電圧4.3V、放電終止電圧2Vに範囲を広げることで、3.5Ahの高容量を実現した。黒鉛負極材料を用いた同サイズの従来品は2.2Ah。
同商品の従来品はカムコーダーなどで採用されていたが、新製品はノートPC向けとして一般的なサイズになった。出荷は2011年中を予定する。
(2011年 7月 12日)
[Reported by 若杉 紀彦]