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ソニー、スズ系アモルファス負極採用バッテリ「Nexelion」2月15日発表 ソニーは、スズ系アモルファス材料を採用したハイブリッドリチウムイオン二次電池「Nexelion」(ネクセリオン)を発表した。第一弾として、同社のハンディカム用バッテリパックの内蔵バッテリとして採用される予定。 スズ、コバルト、炭素などの元素を原子レベルで均等混合、アモルファス化した「スズ系アモルファス負極」を採用することで、従来の黒鉛などを利用した炭素系材料の負極に比べて約30%の容量向上を実現。充放電の繰り返しによるバッテリ容量の低下(リサイクル特性)も軽減されたという。 また、リチウムイオンの受け入れ性も向上するため、充電効率が約20%向上し、30分で約90%の充電が可能になった。 これまで、スズ、ケイ素などを含む元素は、リチウムイオン二次電池の高容量化を実現する素材として期待されていたが、リサイクル特性の問題があり実用化されなかった。「スズ系アモルファス負極」の開発により、その問題を解決したという。 正極はコバルト、ニッケル、マンガンなどの複合酸化物材料に高耐熱性コバルト酸リチウムを配合した「マルチコンポジット正極」を採用。このため、従来の黒鉛系リチウムイオン二次電池と同様のバッテリチャージャが利用できる。 低温特性も向上し、0度環境下でも常温(25度)下の90%の放電が可能なほか、-20度以下の環境でも従来製品に比べて約40%向上しているという。 電流容量は910mAh、電力容量3.15Wh。本体サイズは14×43mm(直径×高さ)、重量20g。充電電圧は4.2V。
□ソニーのホームページ (2005年2月15日) [Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
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