ユビキタス、Webで消費電力が監視できる電源タップ「iRemoTap」

iRemoTap

4月26日 発表



iRemoTapの説明を行なった同社 営業マーケティング本部 副本部長 兼 ビジネス開発部長 長谷川聡氏

 株式会社ユビキタスは26日、都内で記者向けのラウンドテーブルを開き、その中で消費電力をWeb画面から監視できる電源タップのコンセプトモデル「iRemoTap(アイリモタップ)」を発表した。

 iRemoTapは、本体内に無線LANモジュールと小型軽量のOS、管理アプリケーション(合計でも1MB未満)を内蔵し、コンセントごとの消費電力を計測して、無線ルーター経由でインターネットのWebサービスに使用状況のログをアップロードする機能を搭載。サービス利用者は、外出先からコンセントの使用状況を監視できるとともに、コンセントごとの電源のON/OFF操作ができる。

 無線設定はWPSをサポートし、ボタンを押すことで容易にネットワークに接続できる。一方Webサービス側からは、独自のユニークIDを入力することでタップを認識し、自動的にユーザーと紐付けする仕組みになっている。タップの登録は複数台できる。

 同社は、そのままでは見えない節電を、クラウドとネットワーク技術で“見える化”を実現する製品として位置づけており、今後もニーズに合わせた機能拡張などを行なっていく。なお、製品化はほかのメーカーを通して実現するか、ユビキタス自体が実現するかは現在検討中としている。

 価格に関しては、サービスと組み合わせて考慮する必要があるうえ、現時点ではまだコンセプトモデルであるため不明としているが、タップ自体は1万円未満に抑えられるとしている。

 iRemoTapおよびそのWebサービスは、2011年5月11日より、東京ビックサイトで開催されるESEC2011のブースにてコンセプトデモを行なう予定。


iRemoTapの概要節電に向けた取り組みの第一歩本体内に小型軽量のOSなどを搭載し、制御やログの送信などを行なう
WPSに対応し、容易に設定できるiRemoTapのWebサービスのデモ画面
コンセントごと利用状況の監視ができる本体内に内蔵されている無線チップ

(2011年 4月 26日)

[Reported by 劉 尭]