デル株式会社は19日、ゲーミングPC「Alienware」のノートPC 3機種を発表した。11型の「M11x」、14型の「M14x」を同日より発売、18型の「M18x」は5月中旬に発売予定。また、発売中の個人向け、法人向けの、Intelの第2世代Coreプロセッサー・ファミリーを搭載する2011年春モデルを紹介した。
従来機種からプラットフォームをHuron River、GPUを最新世代に刷新した。直販のほか、家電量販店などでも販売される。なお、17型の「Alienware M17x」や、デスクトップの「Alienware Aurora」は1月に発表済みで、修正済みIntel 6チップセットに改修して販売中。
Alienware M11x |
Alienware M14x |
Alienware M18x |
Alienware M11xのベーシックパッケージは、Core i5-2537M(1.40GHz)、メモリ4GB、HDD 500GB、GeForce GT 540M(1GB)、1,366×768ドット表示対応11.6型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium、IEEE 802.11b/g/n無線LANを搭載し、価格は99,980円。
CPUをCore i7-2617M(1.50GHz)、HDDを750GB、ビデオメモリを2GB、無線LANをIEEE 802.11a対応に強化したプレミアムパッケージは119,980円、さらに、メモリを6GB、ストレージをSSD 256GBに変更したプラチナパッケージは149,980円。
Alienware M14xのベーシックパッケージは、Core i5-2410M(2.30GHz)、メモリ4GB、HDD 500GB、GeForce GT 555M(1.5GB)、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット表示対応14型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium、IEEE 802.11b/g/n無線LANを搭載し、価格は129,980円。
プレミアムパッケージは、Core i7-2630QM(2GHz)、メモリ6GB、HDD 750GB、GeForce GT 555M(3GB)、DVDスーパーマルチドライブ、1,600×900ドット表示対応14型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium、IEEE 802.11a/b/g/n無線LANを搭載し、価格は159,980円。
インターフェイスはUSB 3.0×2、USB 2.0、mini DisplayPort、HDMI(1.4)出力、ミニD-Sub15ピン、マルチカードリーダ、音声入出力などを備える。
なお、同社直販はAlienware M11xの製品情報がM14xになっていたり、仕様詳細を開くとM11xのスペックだったりと混乱が見られるため、現時点で購入する場合は電話の方が良いかもしれない。
Alienware M18xは、シリーズ初の18型として加わった新モデル。発売が5月中旬のため詳細は決まっていない。構成はCore i7クアッドコアや1,920×1,080ドット(フルHD)液晶を搭載し、GeForce GTX 460MのSLIやRadeon HD 6970MのCrossFireなどが選択できるようになる予定。最小構成の予価は249,980円。
同社は都内で発表会を開催。Alienwareの新製品を含め、2011年春モデルの紹介を行なった。
デル株式会社 コンシューマー&SMB事業部マーケティング本部 シニアマネージャー 伊田聡氏 |
個人向けの製品は、コンシューマー&SMB事業部マーケティング本部 伊田聡シニアマネージャーが説明。まず、デルの東日本大震災への支援について紹介したのち、Alienwareのブランドについて言及した。
Alienwareは1996年に誕生しゲーミングPCを販売、2006年にDellに買収され同社のブランドになった。日本への参入は2009年と遅かったが、伊田氏は「日本市場においてもAlienwareのブランドを積極的に展開する。数年後にゲームPCと言えばAlienwareと言われるように」と国内市場への意気込みを語った。
今回の製品はいずれもノートPCだが、伊田氏は、日本はノートPCが市場の約8割を占めているほか、オンラインゲームの課金制度の変化(基本無料、アイテム課金)などによってユーザー層がコア層だけでは無くなっていることなどを挙げ、Alienwareでユーザー満足度の向上、オンラインゲーム発展への貢献を目指すとした。
AlienwareはDell傘下になったことで世界各国に進出。日本上陸は2009年 | 販売店やゲーム会社とマーケティングを積極的に展開するという | 日本市場の傾向として、ノートPC主流、ゲームの裾野の広がりがあるとする |
続いて、個人向けのメインストリームノートPC「Inspiron 15R」を紹介。3月からすでに発売中で、最小構成の価格は69,980円。
こちらもSandy Bridgeの採用などのほか、新しい試みとして「SWITCH by design studio」を紹介。これは、ユーザーが自由に25種類用意された天板を入れ替えられる「着せ替え」の機能で、天板単体での追加購入も可能になっている。
個人向けハイエンドノートの「XPS 15/17」は2月より発売中。また、中小企業向けの「Vostro」シリーズも、3月22日より第2世代Coreプロセッサー・ファミリー搭載製品を発売した。
Inspiron 15Rの着せ替え「SWITCH by design studio」 | XPSで天板を選べる「Design Studio」 | 新しい「Vostro 3x50」シリーズの特徴 |
会場に展示されていたデザイン天板 | Vostro 3x50シリーズは液晶4サイズを発売中 |
このほか、Sandy Bridgeを搭載する大企業、公共向けのデスクトップ「OptiPlex 990」、「同790」、ノートPC「Lalitude E6220」、「E6320」、「E6420」、「E6520」、「E5420」、「E5520」も発売した。Latitudeは、E6x20がvPro対応、E5x20が非対応、百の位の数値は液晶インチサイズの一の位を示し、具体的には12型がE6220、15型がE6520となる。
小型筐体の「OptiPlex 990 SFF」 | こちらは「OptiPlex 790」 | Lalitude E6x20、同E5x20シリーズ |
(2011年 4月 19日)
[Reported by 山田 幸治]