株式会社東芝は13日、想定外の機器に接続すると自動的にデータを無効化する2.5インチHDDを製品化したと発表した。4月下旬よりサンプル出荷、6月下旬より量産を開始する。
HDD本体が接続された機器に対して認証を実施し、あらかじめ決められた機器以外に接続された場合は、データ解読に必要な暗号鍵を自動で消去。データの読み出しを無効化する。暗号化方式はAES 256bit。
このほか、搭載機器からの指示でデータを無効化するモード、電源供給が遮断された際にデータを無効化するモードの計3種類を備え、用途に応じて設定できる。
今回の製品を採用したPC、POSシステム、デジタル複合機などを企業向けに展開する。また、この技術を応用したSSDの製品化も検討していくという。
ラインナップは640GB、500GB、320GB、250GB、160GBの5種類を用意。フォームファクタは9.5mm厚の2.5インチドライブ、接続インターフェイスはSATA 3Gbps、ディスク回転数は7,200rpm。消費電力はシーク時2.3W、リード/ライト時2.1W。
(2011年 4月 13日)
[Reported by 山田 幸治]