Adobe、Stage VideoやIE9に対応するFlash Player 10.2正式版

2月8日(米国時間)公開



 アドビシステムズは米国時間8日、Flash Player 10.2正式版を公開した。対応OSは、Windows XP/Vista/7、Mac OS X 10.4以降、Ubuntus 9.0以降、RedHat Enterprise Linux 5以降、openSUSE 11以降、Solaris 10。

 新バージョンでは、Stage Videoと呼ばれる新しい動画のレンダリング方法に対応。従来のVideo Objectではなく、StageVideo Objectと呼ばれるレイヤーにGPUのハードウェアアクセラレータを利用して動画のレンダリングを行なう。その際、GPUからCPUへのデータ通信は不要になるため、特にCPUが非力なモバイルデバイスで、CPU負荷が低く、メモリ使用量も少ない効率的な動画再生が可能になるという。

 このほか、Internet Explorer 9のハードウェアアクセラレーションレンダリング、ネイティブのカスタムマウスカーソル、複数ディスプレイ環境でのフルスクリーン表示などの機能が追加。また、判読しやすい文字表示ができるサブピクセルテキストレンダリング、ネットワーク状況に応じたビットレートの高速切り替え、IMEサポートの強化なども行なわれている。

(2011年 2月 9日)

[Reported by 若杉 紀彦]