アイ・オー、10倍録画対応の小型地デジチューナ「テレキング」

テレキング GV-MVP/FZ

12月下旬 発売

価格:11,130円



 株式会社アイ・オー・データ機器は、H.264トランスコーダを内蔵した小型地上デジタルTVチューナ「GV-MVP/FZ」を12月下旬より発売する。愛称は「テレキング」。価格は11,130円。対応OSはWindows XP/Vista/7。インターフェイスはUSB 2.0。

 USBメモリのようなスティックタイプの筐体に、MPEG-4 AVC/H.264トランスコーダを内蔵した地デジチューナ。トランスコーダは富士通セミコンダクター製。ビットレート1.6Mbpsの10倍録画に対応し、長時間録画した番組をBlu-ray Discへ書き出せる。MPEG-2 TS(DRモード)で録画した場合も、ダビング時にハードウェアトランスコードできる。低ビットレートでの録画のために、新しいアルゴリズムを取り入れて、ブロックノイズフィルタやノイズリダクションで通常より高画質に変換できるという。

 ハードウェアトランスコーダを使ってフルセグをSD解像度へリアルタイム変換する「Netbook SDモード」を使うことで、視聴時の負荷が下がる。また、iPad、iPhoneへ無線LANルーター経由のリアルタイム配信に対応。iPadは「TVStream」、iPhoneは「TVPlayer」をAppStoreからダウンロードして視聴する。配信はそれぞれの解像度に合わせて行なわれ、配信専用のファイルを作ることもできる。通常の録画と同時にSDダビング用のファイル作成も可能で、SD Video対応携帯電話に、ワンセグよりも解像度が高く、秒間30コマの地デジ録画をダビングできる。

 チューナはブースターを内蔵して感度を高めた。ロッドアンテナのほか、室内用のF型コネクタも付属する。アンテナ感度が低下した場合は、フルセグからワンセグに切り替えられる。なお、ワンセグの視聴は可能だが、録画はできない。

 新たにWindows Vista/7のWindows Aeroに対応し、TV視聴時にAeroが切れなくなった。ただし、PCのグラフィックス性能が低い場合はAeroがオフになることがある。単体GPUや、AMDのチップセット内蔵グラフィックスはAeroでの動作を確認しているという。また、従来はOS再インストールなどで環境が変わった場合に、以前の環境で保存した録画ファイルが見られなかったが、その録画情報をバックアップできるツールが添付される。

 本体サイズは約23×75×12mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約23g(ロッドアンテナ含む)。

(2010年 12月 15日)

[Reported by 山田 幸治]