WDLC、地デジカとお笑い芸人登場の、PCも地デジPRイベント

キャンペーン資料を配付する地デジサンタ

12月10日 開催



 ウィンドウズ デジタルライフスタイル コンソーシアム(WDLC)は、PCでも地デジTVの視聴ができることを訴えるイベント「新宿のど真ん中でお笑いゲリラLIVE」を12月10日に開催。地デジのマスコットキャラクター地デジカ、お笑いタレントのクールポコ、超新塾、ザ・ゴールデンゴールデンという3組のお笑い芸人が登場し、地デジ付きPCの活用をアピールした。

 このイベントは、「PCも地デジカ」キャンペーンの一環として、12月10日から12日まで、東京都内の各所で、地デジカと同じ黄色のサンタクロース衣装をまとったサンプリングガール18人が地デジサンタとなり、個室や2台目TVとして地デジ付きPCの利用を訴えるサンプリングイベントの出陣式として開催された。

 新宿アルタの目の前にある特設ステージで行なわれたイベントは、3組の芸人がそれぞれのネタを披露。その後、それぞれの地デジ化状況などについてのトークセッションが行なわれた。

トップバッターでコントを披露したザ・ゴールデンゴールデン二番手で登場したのは5人組の超新塾トリは「やっちまったなぁ!」の餅つきギャグでお馴染みのクールポコ

 まず、司会の女性から今回のイベントが総務省から後援されていることが紹介されると、「えー、総務省といえば国でしょう。国が動いているんですか」と芸人一同から突っ込みが入った。

 司会の女性が読み上げた、総務省情報流通行政局地上放送課長の吉田博史氏からの「本日はワンルームや家族の2台目に地デジPC、というコンセプトでPRが行なわれるものと聞いています。地デジ化の完了に向け、さまざまなライフスタイルに対応する地デジPCが1つの牽引役となることを期待します」というメッセージを聞くと、「ハイ!」と勢いいい返事が返ってきた。が、イベント参加メンバーの中には、いまだに自宅TVを地デジ化していない人がいることが明らかになった。

 超新塾のメンバーであるブー藤原さんは、いまだに自宅のTVの地デジ化が完了していない一人。それを聞いた司会の女性から、「あと266日しかないのに大丈夫なんですか。TVに出ている立場からすると、いまだに用意していないのは遅くはないですか。ご予定はどうですか?」と鋭い突っ込みが入った。すると超新塾の他のメンバーから、「藤原は5人のメンバーの中で端っこにいるので、アナログTVではカットされて写らないことも結構あるんです! 自分の姿を写すために、ワイド画面の地デジTVにしないと駄目だろう!」と厳しい一言。それを聞いた藤原さん、「それは本当にそうなんですよ。せっかく、今日は量販店がたくさんある新宿に来たので、帰りにお店に寄りたいと思います」と話した。

トークコーナーでは、登場した3組の芸人の地デジ化状況がテーマとなった「お前端っこに立っているから、ワイドTVじゃないと写らないだろう!」と突っ込まれるクールポコのせんちゃんは、TV周りにあるコードの多さが悩みの種に

 クールポコのせんちゃんは、「TV周りはAV機器がたくさん並んでいるので、コード類でごちゃごちゃになってしまいます」というせんちゃんの悩みに、司会の女性が解決策として提案したのが地デジチューナー付きPCだ。

 地デジチューナー付きPCは、1台で3役をこなす点が大きな特徴とされるが、「その3役とは何でしょう?」と司会の女性が芸人達に質問。すると芸人らしいボケが次々に飛び出した。

 「助さん、格さん、助さん」(クールポコ せんちゃん)、「桜井、坂崎、高見沢」(超新塾 サンキュー安富)、「前厄、本厄、後厄」(クールポコ 小野まじめ)、「PCだから…ワープロ、ラジオ、LD」(ザ・ゴールデンゴールデン きたざわひとし)

 正解は「PC、TV、Blu-ray」。1台で3役をこなすことで、ケーブル類の数が少なくて済むことが特徴となっている。

 「イベントの終了後は、ステージの隣でデジサポコーナーとして地デジに関する相談コーナーがオープンしますし、新宿にある大型量販店に足を運んだ際には、TVコーナーだけでなく、PCコーナーにも立ち寄って、見てくださいね!」と司会の女性から紹介されると、「ハーイ!」と芸人一同から元気な挨拶が返ってきた。

 その後、壇上には地デジマスコットキャラクター地デジカ、10日から12日までの3日間、東京都内の各地で2台目のTVとして地デジチューナー搭載PCを利用することをアピールする18人の地デジサンタも登場。PCも一丸となって地デジ化していくことをアピールした。

ステージには地デジPCを持った地デジカと18人の地デジサンタも登場最後は地デジカ、地デジサンタ、3組の芸人と共に記念撮影

●年末だけで300万人のキャンペーン利用者見込む
WDLC事務局長 笠原健司氏

 イベント終了後、WDLCの事務局長である笠原健司氏(マイクロソフト コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部 パートナー&マーケティングコミュニケーションズ本部 本部長)が「PCも地デジカ」キャンペーンの進捗状況を説明した。

 WDLCでは10月8日に開催した「PCも地デジカ」キャンペーン説明会で、「シナリオ理解者150万人を目指す」という目標を打ち出していたが、それを、「キャンペーンになんらかの形で触れる人の目標数を年末までに300万人を目指す」と倍増する。

 笠原事務局長は、キャンペーンがリーチする目標人数を倍増した要因を次のように説明する。

 「当初目標の倍増というのは、高い目標ではあるが、まず、地デジPCが1台で3役という点に興味を持つお客様が予想以上に多い。TVを買い直す際、同時にBD搭載レコーダーを購入するお客様が多いようで、その際、PCで三役が実現できることで安価という印象になっている。調査を行なっても、1台3役に魅力を感じているお客様のおよそ半分の方が、実際に購入したいという感想を持たれている。また、パートナーからの誘導が順調に進行している。10月に発表した、『TVでた蔵』というTV番組を文字情報で紹介するサイトは、こんなに需要があったのかと驚かされる、2か月で40万人の利用者を集めているなど、順調に利用者が増加している」。

 また、キャンペーン強化策として、これまでは国内メーカーのPC新製品や周辺機器メーカーのデジタルチューナにバンドルされていた「TVNaviガジェット」を、12月3日からWDLCのサイトでも公開した。

 機能も強化され、「TV番組サーチガジェット」という、TVNaviガジェット内でのインターネット検索が可能となり、事前に、視聴中に番組への理解を深めることができる。検索内容はBingで提供されるが、TV番組情報がトップに表示されるので、放映時間、出演者、内容が一目で理解できる。

 なお、WDLCのサイトでは、12月17日からは、NHKの紅白歌合戦についてTwitterと連動したつぶやきサービス「ピーチク」を使った特別コンテンツ「紅白歌合戦×ピーチク」を公開する。紅白歌合戦をテーマに、視聴者同士でのコミュニケーションを促進し、色々なネタで紅白を盛り上げていく。

 また、昨年(2009年)に引き続き「感動年賀状メーカー」も提供する。今年は各放送局から提供された、各局のキャラクターを使ったテンプレートが用意され、手持ちの写真を利用することで簡単に年賀状が作成できる。

 こうした施策を強化することで、PCの販売実績についてもさらに上昇することを見込んでいる。

 「BCNさんのデータを見ると、2010年5月から11月までのPC販売状況は、PC全体は対前年同期比で5.6%増だが、地デジチューナ搭載PCに絞ると225.9%増と驚異的な伸びを記録している。11月は前年がWindows 7発売の月であり、ご存知の通りエコポイントの駆け込み需要でTVなどの売り上げが伸びた影響があり、PC全体ではマイナス4.6%と落ち込んだが、地デジPCは73.8%と健闘している。この成果の全てがキャンペーン効果とはいえないものの、キャンペーンも貢献し、成功しているといえるのではないか」(笠原事務局長)。

 現在のキャンペーンに続き、2011年春商戦前には一人暮らしを始める人をターゲットとした新キャンペーンを行なうことも計画中だという。

(2010年 12月 13日)

[Reported by 三浦 優子]