ソニー、電子ペーパー採用の電子書籍端末「Reader」
〜タッチセンサー内蔵。独自のオンラインストアも開始

Reader Touch Edition(6型)

12月10日 発売
価格:オープンプライス



 ソニーは、電子ペーパーを採用した電子書籍端末「Reader」を12月10日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5型の「Pocket Edition」が20,000円前後、6型の「Touch Edition」が25,000円前後の見込み。

Reader Pocket Edition

 ディスプレイにE Inkの16階調グレースケールが可能な電子ペーパー「Pearl」を採用した電子書籍端末。モノクロではあるが、電子ペーパーは液晶のようなちらつきがなく、長時間の読書でも疲れにくい、画面の書き換え時のみ電力を消費するので、1回の充電で日単位の駆動が可能といった長所がある。具体的には、Readerは1回の充電で、文庫本約30冊に相当する約10,000ページの書き換え、あるいは約14日間相当の利用が可能となっている。

 5型と6型のの違いは、本体サイズのほか、6型は音楽ファイル(MP3/AAC)の再生に対応し、メモリースティックとSDカードスロット、ヘッドフォンジャックを備える点で、主要機能は共通。

 解像度は800×600ドット。また、既存の米国版と違い、赤外線を使った光学式タッチセンサーを内蔵しており、指による操作や、付属のスタイラスによるメモ書きなどが可能となっている。光学式センサーは抵抗膜式などのように、ディスプレイの上に膜を貼る必要がないため、コントラストが下がったりしない。

 このほか、米国版との違いとして、読みやすさを向上させるため、日本語を読むのに最適なフォントを採用した。また、縦書きコンテンツのサポート、予測入力および学習対応の日本語入力のサポートを追加した。

 電子書籍のフォーマットは、著作権保護付きとしてはXMDFに対応。著作権保護のないものは、XMDFのほか、ePub、PDF、テキストファイルに対応し、インターネットで公開されている著作権のない青空文庫などや、いわゆる自炊をした書籍なども読める。

 メモリは2GBを搭載し、ユーザーが利用可能な容量は1.4GB。これにより、約1,400冊の書籍を保存できる。本体サイズは、5型が約104.6×9.2×145.4mm(幅×奥行き×高さ)で文庫本と縦横はほぼ同じ。6型は約119.1×10.3×169.6mm(同)。本体重量はそれぞれ約155g、約215gと、文庫本と同程度かそれより軽い。

 電子書籍ならではの機能として、6段階の文字サイズ調整、しおり機能、メモ機能、検索機能、辞書機能を搭載。

 しおり機能は読み終わったページを記録する機能。メモ機能は3種類の方法でメモが残せる。1つは紙の書籍のように、タッチペンでページ上に直接手書きのメモを残すもの。2つ目は、文章の任意の部分にマーカーを引くようにハイライトを残すもの。3つ目は、メモ画面を呼び出し、任意のページに対して手書きかソフトウェアキーボードによるテキストのメモを残すもの。

 検索機能は、書籍の本文と自分で作成したしおりやメモに対する検索を行なうことができる。辞書機能は、ジーニアス英和辞書とNew Oxford American Dictionary(英英辞書)が搭載されており、表示されている任意の英単語の意味を調べることができる。

 本体サイズと重量は、5型が約104.6×145.4×9.2mm(幅×奥行き×高さ)/約155g、6型が約119.1×169.6×10.3m(同)/約215g。本体色は、5型がブルー、ピンク、シルバー、6型がブラック、レッド、シルバー。

 5型、6型それぞれのブックカバー、ライト付きブックカバー、共通のキャリングケースなどのオプションも発売される。

5型(手前)はほぼ文庫本と同じ大きさ 5型を手に持ったところ。撮影機のファームウェアは最終版でないため、以下の画面は製品版では異なる可能性がある 文字サイズは6段階に調整可能
しおりに手書き、テキストのメモを残せる 画面上に直接メモを残すことも可能 ソフトウェアキーボードによるテキスト入力は、予測変換に対応
英和、英英辞書も搭載 厚さはいずれも10mm前後。視野角は広い 5型のインターフェイスはUSBのみ
5型、6型ともスタイラスが付属 6型はSDカードとメモリースティックスロットを装備 音楽再生が可能なので、ヘッドフォンジャックとボリュームボタンもある
専用のブックカバーも販売 E Inkはバックライトが無いので、暗所用にLED付きカバーも用意される

 電子書籍コンテンツについては、Reader専用の「Reader Store」を通じて提供する。コンテンツは先だって、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社と共同で設立した事業企画会社による供給だが、ストアの運営はソニーが独自に行なう。オープン当初は2〜3万冊程度のコンテンツを用意。いずれも有償の書籍のみ。立ち読み機能や、雑誌や新聞など別種のコンテンツ提供は検討中となっている。

 購入はクレジットカードのほか、ソニーポイントによる決済が可能。購入履歴に応じた、おすすめの本の紹介や、Twitter、SNSとの連携機能も搭載する。

 ダウンロード購入したコンテンツは、Reader専用の管理ソフト「eBook Transfer for Reader」を利用し、PCからUSB経由でReaderに転送する。感覚としてはiPodにiTunesを使って曲を転送するのとほぼ同じ。同ソフトでは購入したコンテンツ以外に、PCに保存されている独自のテキストやPDFなども登録/転送できる。

 コピー制限はコンテンツ毎に異なるが、複数のコピーが可能なものもある。この場合、ソフトで複数のReaderを認証させておくと、制限の範囲内でそれらにコピーを行なうことができる。

(2010年 11月 25日)

[Reported by 若杉 紀彦]