日立ディスプレイズ、タッチパネルを内蔵したIPS液晶を開発

9月24日 発表



 株式会社日立ディスプレイズは24日、液晶のカラーフィルタ基板上にタッチパネル層を形成したタッチパネル内蔵型IPS液晶ディスプレイを開発したと発表した。

 今回のタッチパネル内蔵型IPS液晶ディスプレイにより、タッチパネル専用のガラス基板が不要で、薄型化が可能になる。タッチパネルは投影型静電容量方式。タブレットPC、スマートフォンといった携帯端末での採用を見込んでいる。

 従来のタッチパネルを内蔵した液晶ディスプレイはカラーフィルタガラス基板上の検出電極部と液晶の画素の距離が近く、ノイズの影響で検出性能が低下するという課題があったが、液晶の駆動方式の改良やタッチパネル制御ソフトに独自開発のアルゴリズムを組み込んで、ノイズの影響を半分以下に低減。タッチパネルと液晶が分離した投影型静電容量方式と同等の検出性能(誤差±1mm以下)を実現したという。

 このタッチパネル内蔵型IPS液晶ディスプレイは、10月5日に幕張メッセで開幕する「CEATEC JAPAN 2010」に出展される。


(2010年 9月 24日)

[Reported by 山田 幸治]