Intel、スマートフォン向けSoC「Atom Z6xx」

Atom Z6xx(右)とMP20(左)

5月4日(現地時間)発表



 米Intelは4日、スマートフォン向けのIntelアーキテクチャSoC(System-on-Chip)「Atom Z6xx」シリーズを発表、同日付けで出荷開始した。

 これまで「Lincroft」のコードネームで呼ばれてきたプロセッサ。High-k 45nm LP SoCプロセスを採用。キャッシュ容量はL1データが24KB、L1命令が32KB、L2が512KB。クロックはハンドヘルド/スマートフォン向けが最大1.5GHz、タブレット向けが最大1.9GHz。

 また、CPUに、フルHDでのH.264/WMV/VC1によるデコードや、720pでのH.264によるエンコード機能や、OpenGL 2.1に対応する2D/3D機能などに対応したビデオコア「GMA 600」、32bitシングルチャネルLPDDR-200(最大1GB)/DDR2-400(最大2GB)に対応したメモリコントローラを内蔵する。

 機能面では、Hyper-Threadingテクノロジのほか、短時間だけ動的にプロセッサの性能を持ち上げるBurst Performanceテクノロジ、OSがオン状態(S0)でもCPUコアやSoCをオフにするSmart Idleテクノロジなどの新機能を搭載する。

 チップセットはコードネーム「Langwell」こと「Platform Controller Hub MP20」。オーディオやUSB機能のほか、暗号化機能も搭載する。また、「Mixed Signal IC (MSCI)」と呼ばれる、バッテリの充電や、オーディオ、タッチスクリーンなど各種アナログ/デジタル周りを統制するチップを伴う。

 プラットフォーム全体の消費電力は、従来品と比べ、アイドル時の消費電力が1/50以下、ブラウジングやビデオ再生時の消費電力が1/2〜1/3になり、待ち受けは10日間以上、音楽再生時で最大2日、ブラウジングやビデオ再生時で4〜5時間バッテリ駆動できるという。

 従来のAtom Z5xxシリーズ(コードネームSilverthorne)の多くが小型のx86 PCに採用されたのと異なり、Atom Z6xxシリーズは組み込み向けとなり、対応OSもAndroid、Moblin、MeeGoといったLinux系となる。ただし、これとは別にWindows PC向けの「Oak Trail」というプラットフォームも計画されている。

(2010年 5月 6日)

[Reported by 若杉 紀彦]