ソニー、国内初のライブコンサートの3D生中継を実施

2月14日 実施



 ソニーとソニー・ミュージックエンタテインメントは14日、東京・渋谷のSHIBUYA-AXで開催されるライブイベントを、東京・銀座ソニービル8階のOPUS(オーパス)にて、国内では初めてとなる3D生中継するイベントを開催した。

 SHIBUYA-AXで開催されたイベントは、ソニー・ミュージックエンタテインメントに所属する清水翔太、AZU、SCANDAL、福原美穂、ONE☆DRAFTの5組のアーティストと、ロッテとソニーミュージックが共同で行なっている「歌のあるガムプロジェクト CM・メジャーデビューコンテスト」でグランプリを獲得したuniverseが出演した「Winternet'10 バレンタイン・スペシャルライブ supported by Ghana」。

ソニーの3Dロゴ

 ソニーのデジタルカメラシステム「HDC-950」や、マルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-1500」各2台を、CCDブロックアダプタと組み合わせ、専用の3Dリグに取り付けて設置した撮影システム5台を使って3D撮影し、銀座の会場に生中継した。

 ライブ開始前、OPUSに司会のパックンマックンが登場。マックンが、「皆さん、このライブ生中継は、国内初ですよ、初!」とアピールすると、パックンは「国内初と言えば、ラーメンなら水戸黄門、新婚旅行なら坂本龍馬が国内初です。皆さんも歴史に名前を刻むんですよ!」とちょっと大げさなアピールで会場を沸かせた。

 その後、ライブ開始直前のSHIBUYA-AXと中継がつながると、ライブ会場でアシスタントMCを務めるタレントのフォンチーさんが登場。3D効果をアピールするために、紙が前方に突き出される吹き戻しを吹くと、銀座の会場からは、「おお!」と驚いた声があがるなど、他のライブにはない独特の歓声があがった。

 ライブが始まるとアーティストからアーティストへの舞台セットチェンジの間に、MCの茂木淳一さんとフォンチーさんが各アーティストへのインタビューを行なうが、この映像はあえて2D画面で中継を行なった。その結果、3D画像、2D画像の違いを、中継を見ている観客が実感することとなった。

 銀座の会場には、抽選で招待された40組、80人の観客が集まり、3D眼鏡を通して200型スクリーンに映し出された迫力ある映像と、5.1chで収録された高音質の音声によるライブを楽しんだ。

 なお、この3Dライブ映像は、3月13日から4月4日まで、ソニービルOPUSで上映される。

中継会場の司会はお笑いコンビのパックンマックンライブ開始直前のSHIBUYA-AXから、アシスタントMCのフォンチーさんが会場の様子をレポート。3D映像を見ている銀座のお客さんからは飛び出す3D映像に歓声があがる
銀座会場の観客はこの3D眼鏡着用でライブを楽しんだSCANDALのライブ映像。3D映像は迫力満点だメインMCの茂木淳一さんとフォンチーさんが行なうアーティストへのインタビュー映像は3Dとの落差を出すために2D映像となっている。ライブ直後のAZUさんが登場し、バレンタインデイの思い出を語った

(2010年 2月 15日)

[Reported by 三浦 優子]