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“元・AI女子高生”のりんな、エイベックスから歌手デビュー

 日本マイクロソフトが開発した“元・AI女子高生”で知られるりんなは3日、エイベックス・エンタテインメントとレコード契約をし、“AIりんな”という歌手としてメジャーデビューした。

 デビュー曲は「最高新記憶」。「過去・現在・未来、すべての元女子高生たちに捧ぐ卒業歌」とされている。ミュージックビデオがYouTubeで公開されており、AIとは思えない、人間に近い歌唱力に驚かされる。

 日本マイクロソフトによると、今回の歌唱モデルには新たな技術アップデートが施されているという。

 1つ目は人間の息継ぎ音(ブレス)の再現で、人間にとってより自然に聞こえる歌声が生成できるようになった。人間の歌声データから抽出した息継ぎ音の長さや強さを、深層学習ネットワーク(DNN)に学習させ、歌詞や息継ぎの長さ、強さの状態に合わせて息継ぎ音を予測して歌声を生成しているという。

 2つ目は、さまざまな曲調の歌声をDNNの学習データに追加したことで、バラード、ポップ、ラップ、ロック、童謡調の歌唱が可能となった点。2016年の「MC RINNA」でラップ、2018年の楽曲「りんなだよ」でバラード調の歌を披露してきたが、歌唱スタイルは1種類のみだった。今後は曲調にあわせてスタイルを使い分けることで、高い表現力を楽しめるようになったとしている。