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スマホ上で簡単にランサムウェアを注文できるアプリが公開

マルウェア作成アプリの画面

 米Symantecは8月24日(現地時間)、中国のハッキングフォーラムや人気SNSの広告を介し、簡単にマルウェアを作成できるフリーのアプリがダウンロード可能な状態になっていると、同社の公式ブログ上で報告している。

 ユーザーはこのAndroidアプリで、マルウェア上で表示するメッセージ、感染先のデバイスをアンロックするためのキー、マルウェアのアイコン、コードランダム化のための数学演算の設定、デバイスが感染したさいのアニメーションを設定可能。

 これらの項目を設定したあとに作成ボタンを押すと、このマルウェア作成サービスへの申し込みを問われる。ユーザーはオンラインチャットでこの開発キットの作者と話し、料金を一括払いすることで契約完了。そのあとはユーザーが望むがままにさまざまなランサムウェアを作成できるようになるそうだ。作成されたマルウェアは支払い完了後に外部ドライブに保存され、ランサムウェアとしてどのように拡散させるかはユーザー次第となっている。

 このアプリは中国語圏のユーザーが対象となっているが、インターフェイスの言語は簡単に変更できるとしている。シマンテックは、こういった技術的な知識を必要とせずに簡単にマルウェアが作成できる開発キットが流通することで、サイバー犯罪志望者が増え、マルウェアの種類も増加していくだろうと警鐘を鳴らしている。