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理研、スパコン京が5期連続でGraph500の1位をキープ

~ビッグデータ解析における優位性を証明

 理化学研究所らによる国際共同研究グループは21日(現地時間)、スーパーコンピュータ京がビッグデータ処理の国際性能ランキング「Graph500」にて、昨年(2016年)11月の結果に続き、5期連続で第1位を獲得したと発表した。

 Graph500は2010年から開始されたスパコンランキングで、グラフの幅優先探索(1秒間にグラフのたどった枝の数、Traversed Edges Per Second : TEPS)を競い、計算速度だけでなくアルゴリズムやプログラムを含めた総合能力が求められる。

 今回の結果は、京の88,128ノードのうちの82,944台を使用。約1兆個の頂点を持ち、16兆個の枝からなるプロブレムスケールの大規模グラフを幅優先探索で0.45秒で解くことに成功したという。

 ベンチマークスコアは38,621GTEPSで、2位の神威太湖之光に対して1万以上のスコア差をつけた。

【表】Graph500のランキング5位まで(2017年6月21日公開)
順位システム名称設置場所ベンダー国名ノード数プロブレムスケールGTEPS
1理研 計算科学研究機構富士通日本82,9444038,621
2神威太湖之光(Sunway TaihuLight)無錫国立スーパーコンピューティングセンタNRCPC中国40,7684023,756
3Sequoiaローレンス・リバモア研IBM米国98,3044123,751
4Miraアルゴンヌ研IBM米国49,1524014,982
5JUQUEENユーリッヒ研IBM16,384385,848