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HTC、スマホと組み合わせ医学検査・診断できるAI機器を発表
2017年5月25日 19:44
台湾メディアDIGITIMESは25日(現地時間)、台湾HTCの出資により研究が行なわれていた医学診断AI機器の発表を報じた。センサーを用い、バイオマーカーと呼ばれる血中の特定物質などを定量化し、ビッグデータ技術によって解析することで13の健康状態の診断が可能な製品だ。
同機器はスマートフォンとワイヤレス接続することで利用できるもので、直感的なUIによる操作で簡単に利用できるとされる。詳細は不明なものの、尿検査や血液検査も行えるようで、バイオマーカーの検出や、付属の機器で撮影した画像を解析したデータを組み合わせることで本格的な医学診断が行なえるとされる。
このプロトタイプはハーバード医学大学院の研究者らがHTCの出資を含めた支援を受け、開発に取り組んでいたもので、HTCは近い将来の商用化を計画している。
研究者のChung-Kang Peng氏によると、人口の99%をカバーする皆保険精度を持つ台湾において、医療費の削減は重要な課題であるという。そこで、予防を行なう上でこうした簡易診断デバイスが必要であると考えたとしている。
同機器は4月にQualcommが主催するTricorder X Prizeという「未来の診断機器」を公募するコンペティションで入賞するなど、一定の評価を受けている。