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WD、世界最大容量の12TB 3.5インチHDD

~8枚プラッタでPMR方式採用、SMR方式の14TBモデルも予定

Ultrastar He12

 米Western Digital(以下WD)は、HGSTブランドより、データセンター向け3.5インチHDD「Ultrastar He12」を発表した。現在サンプル出荷中で、2017年上半期より量産出荷予定。

 Ultrastar He12は、ヘリウム封入技術「HelioSeal」採用製品として第4世代となるエンタープライズ向けHDD。

 業界初となる8ディスク設計としたことで、垂直磁気記録(PMR: Perpendicular Magnetic Recording)方式ながら、3.5インチフォームファクタで12TBという大容量を実現した。

 ストレージ密度の向上により、データを格納するために必要なデータセンターのインフラを削減でき、性能を損なうことなく低消費電力設計を実現し、所有コストを削減するとしている。

 インターフェイスはSATA 6GbpsまたはSAS 12Gbpsで、バッファ容量は256MB、ディスク回転数は7,200rpm、連続転送レートが255MB/sec(12TBモデル)。

 サイズは101.6×147×26.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量が660g。MTBF(Mean Time Between Failure: 平均故障間隔)は250万時間で、保証期間は5年間。

 加えて、WDではHe12プラットフォームをさらに拡張予定で、シングル磁気記録(SMR: Shingled Magnetic Recording)方式を採用した14TBモデルも、2017年中盤に投入する予定。