ニュース

Appleの2016年Q3 PC出荷台数が前年同期比13.4%減に

 市場調査会社の米Gartnerは11日(現地時間)、2016年第3四半期における世界のPC出荷台数の事前調査結果を公開した。

 これによると、同年第3四半期は合計6,890万台のPC(デスクトップ/ノート含む)が出荷されており、前年同期比で5.7%減。PC出荷台数は8四半期連続で下落が続いている。

 この原因として同社は、PCは製品寿命の向上でデバイスの数が過剰になったこと、PCに対するユーザーの需要低下という見解を示している。2016年のパーソナルテクノロジに関する調査では、多数派のユーザーは少なくとも3つのタイプのデバイスを有しており、その中でもPCの優先度は特に低く、PCをアップグレードする必要性を感じていないという。

 また、新興市場においては、PCの浸透性が低く、主要なデバイスはスマートフォンとファブレットであり、そもそもPCを必要とする場面がないとしている。

 前年第3四半期のPC出荷台数と比較した結果は下表の通りだが、2016年第3四半期の値は事前調査結果によるもののため、変動する可能性がある。

【表】2016年および2015年第3四半期のPC出荷台数(事前調査)
16年Q3出荷台数(千台)シェア(%)15年Q3出荷台数(千台)シェア(%)前年比成長率(%)
Lenovo14,43420.914,78920.2-2.4
HP Inc.14,05820.413,74418.82.3
Dell10,11114.79,85613.52.6
Asus5,3977.85,2717.22.4
Apple4,9467.25,7097.8-13.4
Acer4,6136.75,3707.3-14.1
他メーカー15,38622.318,35925.1-16.2
合計68,94510079,098100-5.7

 Lenovoが変わらず最上位を維持しているが、前年同期比で2.4%減となった。次点のHPは出荷台数がLenovoに近付いており、こちらは前年同期比で2.3%増。第3位のDellに関しても2.6%増、第4位のASUSは2.4%増となった。

 一方、第5位のAppleが大幅に出荷台数を減らし、前年同期比で13.4%減。2016年の目立った展開はMacBookのCPU刷新に留まるなど、新製品投入の少なさが大きく影響していると思われる。