ニュース
メモリ3.5GB以上のPCで安定化を図るWindows 10プレビュー版「14942」
~svchostの挙動が変更
2016年10月11日 17:53
米Microsoftは7日(現地時間)、Windows 10 Insider Previewの「Build 14942」をFast ringでPC向けにリリースした。変更内容は下記の通り。
3.5GB以上のメモリを搭載するPCでの可動プロセス数が変更
PCが3.5GB以上のメモリを搭載していた場合に、バックグラウンドで動作しているサービスホスト(svchost.exe)のプロセス数が増加するようになった。これは近年のメモリ搭載容量の増大に合わせたもので、サービスによるメモリ節約の効果が薄れたためとしている。
これにより、信頼性が向上し、バックグラウンドで動いているサービスホストの各プロセスのCPU/メモリ使用量などが確認できるようになった。また、プロセスの分離によって、サービスごとに与えられている許可もそれぞれ独立し、セキュリティが向上している。
ただ、今回の処置により、Xboxサインインで失敗してしまう可能性があるようで、その場合はレジストリエディタで以下のキーを追加して再起動すれば修正される。
・HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\XblAuthManager /v SvcHostSplitDisable /t REG_DWORD /d 1 /f
スタートメニューのアプリを隠せるように
同ビルドでは、要望が多かったというスタートメニューのアプリリストを隠す機能を追加。「設定」→「個人設定」→「スタート」→「Hide app list in Start menu」(日本語版でも英語表記のまま)から切り替えることができる。表示を隠した場合、スタートメニューの左端に全リストを表示するための小さなアイコンが表示されるようになる。
フォトアプリを使いやすく改良
Windows 10標準の写真/画像を見るためのアプリ「フォト」に改良が加わった。水平ナビゲーションバーの追加により、アルバムやフォルダ内の写真の閲覧が簡単になり、フォトアプリのテーマカラーを明るくするモードも利用できるようになっている。このほか、フルスクリーン時のコレクションビューの新アニメーション、フルスクリーン時の写真閲覧をマウスで素早く行なえるようになった。
また、Xbox Oneがフォトアプリに対応し、OneDrive内の写真を閲覧可能にしている。
アップグレードした際の削除済みプリインストールアプリ挙動を変更
前回のBuild 14926から、プリインストールアプリを削除してビルドをアップグレードしても削除された状態を維持できるようになっていたが、今回からは企業のIT管理者などがOSイメージからプリインストールアプリを取り除いていた場合でも、アップグレード後にプリインストールアプリがインストールされず、削除状態を維持できるようになった。
アクティブ時間が最大18時間に延長
Windows Updateで再起動が必要になった際に、自動再起動を防ぐアクティブ時間の長さを12時間から18時間まで延長した。ただし、対象はWindows 10 Pro/Enterprise/Educationで、Homeは従来通り。
そのほかの追加内容
高精度タッチパッドのジェスチャやクリックの検知をいくつか調整、通知およびアクションセンターで表示されれるWindows Updateのアイコンを刷新、ナレーターに新しいコマンドを追加などがある。