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シャープが有機ELディスプレイの生産に574億円を投資

 シャープ株式会社は30日、有機ELディスプレイの生産に向けて総額約574億円の設備投資を行なうと発表した。

 有機ELは液晶に変わるディスプレイ技術としてスマートフォンなどで採用が進んでいるが、シャープは将来的な有機ELの需要増を見込み、同社三重事業所および堺事業所に有機ELディスプレイのバックプレーン工程(基板にTFT回路などを薄膜形成)、有機EL工程(バックプレーンへの有機EL材料の蒸着)、実装工程(駆動用ICなどの周辺部品の搭載)の設備導入に約574億円を投資する。稼働時期は2018年4月~6月を予定。

 シャープは今年(2016年)8月に台湾の鴻海精密工業(Foxconn Technologyグループ)により買収されたが、このたびの出資完了を受けて、有機ELディスプレイのパイロットラインの構築に乗り出した。