ニュース

ソニーモバイル、世界初5軸手ブレ補正カメラ搭載の「Xperia XZ」発表

~4.6型液晶搭載ミドルレンジ「Xperia X Compact」も

ソニーモバイルの最新フラッグシップスマートフォン「Xperia XZ」

 ソニーモバイルは、スマートフォン新モデルとして、「Xperia XZ」と「Xperia X Compact」の2モデルを発表した。

 Xperia XZは、Xperia Xシリーズの中でフラッグシップモデルとして位置付けられる。また、Xperia X Compactは4.7型液晶を搭載するメインストリーム向けのコンパクトモデル。

 これによりXperia Xシリーズは、エントリーモデルの「Xperia XA」ライン、メインストリームモデルの「Xperia X」ライン、フラグシップモデルの「Xperia XZ」ラインと、ラインナップが出揃う形となった。

 発売時期は、日本を含めたワールドワイドで、Xperia XZが10月以降、Xperia X Compactが9月以降を予定している。

Xperia XZ

 Xperia XZは、Xperiaシリーズ最新のフラッグシップスマートフォン。従来モデルの「Xperia X Performance」は、メインストリーム向け「Xperia X」ラインの中での機能強化版という位置付けだったのに対し、Xperia XZは、Xperia Xシリーズの中で“真の”フラッグシップモデルとして位置付けられるという。

 本体デザインは、Xperia Xシリーズで取り入れた、手のひらに馴染みユーザーに寄り添う「Unified Design」の考え方を受け継ぎつつ、さらに進化させた「Loop Surface」と呼ばれるデザインを採用。側面をなめらかな曲線にすることで、より手のひらに馴染み、持ちやすさを高めているという。

 また、背面に神戸製鋼のメタル素材「ALKALEIDO」を採用するとともに、メタル素材を活かす輝度の高いカラーデザインを採用。背面だけでなく、正面にも同じカラーを採用することで、一体感も高められている。ボディカラーはミネラルブラック、プラチナ、フォレストブルーの3色。

 機能面では、カメラ機能の進化が大きなポイントとなっている。裏面のメインカメラは、Xperia X Performance同様に1/2.3型2,300万画素の積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS for Mobile」、F値2.0の「Gレンズ」、イメージプロセッシングエンジン「Bionz for Mobile」を搭載し、「先読みオートフォーカス」やカメラの高速起動といった機能も受け継ぎつつ、新たにレーザーAFセンサーと、カラーセンシングセンサー「RGBC-IRセンサー」を搭載し機能を強化した。

 レーザーAFセンサーにより、従来苦手だった暗い場所でも、高速かつ高精度なオートフォーカスを可能にするとともに、RGBC-IRセンサーにより、さまざまな光源環境で正確なホワイトバランス調整が可能となり、忠実な色再現性を実現しているという。また、動画撮影時に有効となる手ブレ補正機能「Stedy Shot」は、従来のヨー、ピッチ、ロールに加えて、上下左右のシフト補正にも対応した5軸補正へと強化。スマートフォンで5軸手ブレ補正機能が搭載されるのは世界初という。従来同様、4K動画の録画にも対応している。フロントカメラには、1,300万画素イメージセンサー「Exmor RS for Mobile」と広角レンズを採用する。

 カメラに並ぶもう1つの強化点が、バッテリアシスト機能だ。インテリジェント、パーソナライズといったXperia Xから採用しているキーワードに沿った進化を実現すべく、バッテリ寿命を2倍長持ちさせる「Qnovo」機能に加え、新たに「Battery Care」機能を追加。毎日の睡眠など利用者の生活習慣を学習し、その生活環境に合わせて最適なバッテリ充電速度を調節することで、従来以上にバッテリ寿命を延ばしているという。

 また、利用していないアプリケーションのキャッシュなどを自動的に開放して動作を高速にする「Smart Cleaner」機能も、ユーザーの使い方を学習しつつ調整するように進化している。

 液晶には、Xepria Xより大きい5.2型フルHD(1,080×1,920ドット)液晶を採用。本体サイズは72×146×8.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量は161g。搭載SoCはSnapdragon 820を採用し、LTE-Advanced カテゴリ9に対応。メモリ容量は3GB、内蔵ストレージ容量は32GBまたは64GB。防水防塵機能にも対応。USB端子はUSB Type-Cを採用(インターフェイスはUSB 2.0)し、内蔵バッテリの充電はQuick Charge 3.0に対応。内蔵バッテリ容量は2,900mAh。OSはAndroid 6.0を採用する。

背面にメタル素材「ALKALEID」を採用。カラーは(左から)ミネラルブラック、プラチナ、フォレストブルーの3色

Xperia X Compact

メインストリーム向けコンパクトモデル「Xperia X Compact」

 Xperia X Compactは、4.7型液晶を採用する、Xperia Xシリーズ初のコンパクトモデル。メインストリームをターゲットとした、Xperia Xラインに属するスマートフォンとなる。

 本体デザインは、Xperia XZ同様の「Loop Surface」デザインを採用。背面は樹脂素材だが、樹脂に多層塗装を施すことで、陶器のようなセラミック調の質感を再現しているという。本体カラーはユニバースブラック、ホワイト、ミストブルーの3色で、前面にも同じカラーを採用して一体感を高めている点も同様だ。

 カメラ機能は、背面のメインカメラに関してはXperia XZと同じものを採用。Xperia Xのカメラ機能をベースに、レーザーAFセンサーやRGBC-IRセンサーを追加し、性能が高められている。また、アシスト機能として、Qnovo機能にBattery Care機能を追加したバッテリ寿命延長機能や、動作を高速にする進化版Smart Cleaner機能も同様に搭載する。なお、フロントカメラは約500万画素となる。

 液晶には、4.7型HD(720×1,280ドット)液晶を採用し、本体サイズは65×129×9.5mm(同)、重量は135g。搭載SoCはSnapdragon 650を採用し、LTE-Advanced カテゴリ6に対応。メモリ容量は3GB、内蔵ストレージ容量は32GB。グローバルモデルでは防水防塵機能に非対応。USB端子はUSB Type-Cを採用(インターフェイスはUSB 2.0)し、充電はQuick Charge 3.0に対応。内蔵バッテリ容量は2,700mAh。OSはAndroid 6.0を採用する。

本体カラーは(上から)ミストブルー、ホワイト、ユニバースブラックの3色