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インターネット上の他のPCからもアップデートを受信可能になったWindows 10新プレビュー

 米Microsoftは8月31日(現地時間)、Windows 10 Insider PreviewのFast ring向けに新ビルド「14915」を配信開始した。PCとスマートフォン両方が対象。

 2015年11月のNovember Updateでは、Windows UpdateをMicrosoftのサーバーではなく、ローカルネットワークの他のPCからダウンロードする機能が追加された。今回のビルドでは、この配信最適化機能が強化、ローカルネットワークだけでなく、インターネット上の他のPCからもアップデートを入手できるようになった。

 対象となるのは、プレビュービルドや、OSおよびアプリのアップデート。配信最適化はデフォルトでオンにされており、この機能を利用すると、Microsoftのサーバーに加え、ローカルネットワークおよびインターネットからもファイルを入手することで、より効率的にダウンロードできるようになる。ファイルは細切れにされた形で各所から引き出される。各ファイルはWindows Updateと同じ仕組みでセキュリティ上の問題がないかをチェックされる。

 一方、この機能を利用すると自分のPCからもアップデートファイルが蓄積・配信されるが、この点については、各PCのディスク残量、ネットワークが従量課金制でないかどうか、バッテリ残量などを考慮した上で実行されるという。

 このほか、下記の既知の問題点が修正・変更された。

  • スタートメニューの電源のボタンが機能しない
  • Cortanaのテキスト読み上げが機能しない
  • dllファイルがないため、設定アプリで他のページに遷移するとクラッシュする
  • 多くの翻訳の改善
  • Windows Insider Programの設定画面の変更
  • Yahoo Mail、Trivia Crack、Google、Skype Translatorプレビューなどがクラッシュする
  • 一部のユーザー環境でメール通知の表示が遅い問題

 既知の問題は下記の通り。

  • Adobe Readerを起動するとクラッシュする
  • サインアウトして別ユーザーアカウントに変更しようとすると画面がブラックアウトする(リブートするとログイン可能)
  • Bashが動作しない(Windowsの機能の有効化または無効化で、Windows Subsystem for Linux(beta)にチェックを入れて再起動で動作)
  • 設定→パーソナル設定を開くとクラッシュする