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エプソン、5年ぶりのフルモデルチェンジとなる「カラリオ」などインクジェット7機種を発表

~エコタンク搭載モデルも

 エプソン販売株式会社は、家庭用インクジェット複合機/プリンタ7機種を発表した。価格はオープンプライス。

EP-879A

EP-879AR(レッド)

 家庭用インクジェット複合機ブランド「Colorio」からは、5年ぶりのフルモデルチェンジとなるA4インクジェットプリンタ「EP-879A」が発表。発売は10月予定で、直販価格は3万円台前半の見込み。

 EP-879Aでは、家具や家電のトレンドを取り入れ、マット仕上げをベースとしたデザインを筐体に採用。加えて、紙送り機構の見直しや、インクカートリッジを縦置きから横置きに変更することで、前モデル「EP-808A」から幅を41mm削減し、よりコンパクトな筐体を実現した。

 ユーザーが廃液タンクの交換を可能な設計となり、修理に出す必要がなくなったほか(縁なし印刷時の廃インクを溜める吸収剤は修理対応)、印刷準備段階やヘッドクリーニング時の稼働音を低減するなど、使い勝手も向上。

 印刷機能では、新6色インクの採用で緑領域の色域を拡大したほか、Exif情報に加えてプリンタ名/印刷品質を追加可能となった「撮影情報付き印刷」、余白・余黒を追加したフチあり印刷を追加。また、コピー時の画像処理を強化し、再生紙などからのコピーでも紙地の色を除去したり、等高線のような色付きの細線の再現性向上、小さな文字でも掠れや潰れのない見やすいコピーが可能であるとする。

 対応スマートフォン向けアプリケーションには、プリンタに接続されたUSBメモリやSDカード、USB接続の外付けHDDに保存された写真を閲覧できる「Epson Photo Library」が追加。既存の「Epson iPrint」や「Epson Creative Print」経由で印刷もできる。

 インクは6色で、対応用紙が名刺~A4。前面/背面給紙対応で、無線/有線LAN、2.7型タッチ液晶などを備える。

 本体色は黒/白/赤の全3色。

EP-30VA

EP-30VA

 「EP-30VA」は、「Colorio V-Edition」として発売されるA4インクジェット複合機。発売は10月予定で、直販価格は4万円台半ばの見込み。

 A3対応の「EP-10VA」から、A4までに限定することで本体価格を抑え、「高画質で気兼ねなく印刷できる」というコンセプトで市場拡大を狙う。

 EP-10VAと同じくグレー/レッドインクを追加した「ClearChrome K2インク」を採用し、高品質なモノクロ印刷、従来6色機種比で色再現領域を大幅に向上しているとするほか、明るさやコントラストなどの設定を変えたサンプルを色見本として1枚に出力し、PCディスプレイとの色合わせを不要とする「作品印刷機能」を備える。

 インクは6色で、対応用紙がL判~A4。前面/背面給紙対応で、無線/有線LAN、NFC、4.3型タッチ液晶などを備える。

EP-979A3/EP-709A/PX-049A/PF-81

 そのほか、A3原稿を2つ折りにしてコピーする機能を追加したインクジェット複合機「EP-979A3」、印刷速度を従来機から2秒高速化したインクジェット複合機「EP-709A」、部数指定コピー機能を追加したインクジェットプリンタ「PX-049A」を、9月15日よりColorioブランドから発売。直販価格はそれぞれ3万円台半ば、1万円台半ば、1万円台前半の見込み。

 また、ハガキを原寸大表示可能な年賀状作成プリンタ「PF-81」も、同梱デザインを2017年用に改めたモデルを発売する。直販価格は5万円台半ばの見込み。

EP-979A3
EP-709A
PX-049A
PF-81

EP-M570T

 「EP-M570T」は、カートリッジ式ではなくインクタンク方式を採用した、「エコタンク」搭載のインクジェットプリンタ。発売は10月予定で、直販価格は3万円台後半の見込み。

 購入から2年間追加費用不要という初期インク、低いランニングコスト、インク交換の手間削減という既存のエコタンク搭載モデルの利点はそのままに、より本体価格を抑えたほか、本体幅を70mm小型化し、SDカードスロットを搭載した。

 インクは4色で、対応用紙がL判~A4。背面給紙対応で、無線LAN、1.44型カラー液晶などを備える。