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中国企業がARMv8ベースの64コアプロセッサを開発

「FT-2000/64」

 中国Phytium Technologyは、先だって米国で開催された高性能プロセッサ関連のシンポジウム「Hot Chips」にて、ARMv8ベースの64コアプロセッサ「FT-2000/64」を発表した。

 FT-2000/64は、64bit ARMv8ベースの独自コア「FTC661」を64基内蔵。コアの周波数は1.5~2GHz、L2キャッシュは32MB、LLCは128MB。プロセスルールは28nmで最大消費電力は100W。Hot Chipsで同社を取材したNew China誌によると、最大理論性能は512GFLOPSという。

 対応メモリはDDR3-1600。インターフェイスとして、PCI Express Gen3 x16×2(あるいはx8×4)および、各レーンの帯域19.2GB/sの独自拡張インターフェイスを8レーン備える。独自拡張インターフェイスには、キャッシュやメモリなどのほか、FPGAベースのアクセラレータを接続し、ヘテロジニアスシステムを構築できるという。

 New China誌によると、既にPhytiumは、中国の政府、通信会社、銀行などに数千の納入実績があり、FTC661はHPC関連で採用される見込みという。