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Adobe、Creative Cloud製品群に機能追加アップデートを提供

~Adobe Stockにはトップアーティストの素材が10万点以上追加

 アドビスシステムズ株式会社は、クリエイター向けソフト/サービス「Adobe Creative Cloud(以下Adobe CC)」の2016年6月リリースのアップデート内容を公開した。

 本稿は写真編集製品を除く製品およびサービスについてのアップデート内容となり、「Photoshop CC」および「Lightroom CC」のアップデートについては別記事にて掲載しているので、そちらを参照されたい。

 今回のアップデートでは、ストックコンテンツサービス「Adobe Stock」がメジャーアップデートされる。Adobe Stockは5,500万点以上のロイヤリティフリー素材を扱うサービスで、今回のアップデートにより、素材の追加、CCとの連携が強化された。

 追加される素材は、「プレミアムコレクション」と名付けられた、Adobeが選定した世界のトップアーティストからの高品質な画像ライブラリとなる。サービス開始と同時に10万点以上の素材が提供され、随時追加されていくという。

 またCCとの連携強化については、例として「InDesign CC」などでStockから素材を購入前にサンプルで挿入し、デザインを終えてから差し替える、という流れの場合、Webブラウザなどを経由せず、InDesign CCだけで素材のサンプル挿入とライセンスの購入、差し替えを完結できるようになる。これにより、同社では作業効率が10倍以上向上するとしている。

 また、Adobe Stockに素材を提供するコントリビューター向けのポータルサイトも近日提供開始を予定しており、「Bridge」や「Lightroom CC」から直接素材をアップロードすることも可能となるという。

Adobe Stock
Adoobe Stockで10倍の効率向上を謳う

 CC製品のアップデートは、デザイン関連製品では、「Illustrator CC」にアセットとアートボード書き出し、ライブシェイプ機能の向上、Adobe Stockとの連携強化、学習パネルの充実などが追加。「InDesign CC」にはMac環境でのGPU性能向上およびGatekeeper変更、黒基調のUI、スウォッチのソート、インタラクティブPDFの書き出し強化、共有ネットワークの保護シャットダウンなどが盛り込まれる。

Illustrator CC
InDesign CC
UIが黒基調に
モバイルアプリもアップデート

 映像関連製品の「PremirePro CC」では、8Kコンテンツの対応や、高解像度コンテンツを作業時は低解像度で編集し、同じ処理を適用させる「プロキシワークフロー」、視野角やステレオ表示などを設定できるVRコンテンツの表示対応などが追加される。

4K/HDR/VRをサポート
追加要素

 そのほか、Web開発製品「Dreamweaver CC」では、7月公開予定の2017 Betaにて、「Brackets」エディタの統合、Sass/LESS対応などが行われる。

Web開発系製品