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EdgeはほかのWebブラウザより低消費電力。Microsoft調べ
~動画再生でChromeより70%バッテリが長持ち
2016年6月21日 16:34
米Microsoftは20日(現地時間)、Windows 10の標準ブラウザ「Edge」とサードパーティ製ブラウザの消費電力を比較した結果を公開し、Edgeの省電力性の高さをアピールしている。
テストにはEdgeの対抗ブラウザとして、Google Chrome、Firefox、Operaを用意。Windows 10をインストールしたSurface Book上という同一の環境で、Webサイト巡回、テレメトリ(遠隔測定法)集計、ストリーミングビデオ再生の3つのテストを実施した。
最初のテストのWebサイト巡回では、Webサイトを開く→ページ内スクロール→ビデオ視聴→新タブを開いて同作業、といった繰り返し作業を実行し、その際の消費電力を測定して平均化。このテストはユーザーがFacebook、Google、YouTube、Amazon、Wikipediaなどを閲覧する実作業を想定したものとなっている。
結果は以下の通りで、Edgeの平均消費電力が2,068mW、次いでChromeの2,819mW、Operaは3,077mW、そしてもっとも消費電力が高かったFirefoxの3,161mWという結果になった。
2番目のテストは数百万のWindows 10デバイスを使ったテレメトリの集計で、そのデータ量は数十億におよぶという。その際の平均消費電力を測定した。なお、このテストではOperaは使われていない。
結果は以下のグラフの通りで、Edgeが465.24mW、Chromeは1番消費電力が高い719.72mW、そしてEdgeよりも30mWほど多くなったFirefoxの493.5mWという結果になっている。
最後は無線LANを使っての高解像度ビデオのストリーミング再生で、バッテリが尽きるまで再生を行ない、何時間再生し続けられたかを競った。
結果は、Edge: 7時間22分7秒、Chrome: 4時間19分50秒、Firefox: 5時間9分30秒、Opera: 6時間18分33秒というタイム。EdgeはChromeに対して70%、Firefoxに対して43%、Operaについては17%の電力効率を見せる結果を見せている。
全てのテストにおいて、Edgeの優位性を見せる結果となったが、Microsoftはリリース文の中でEdgeの省電力化に継続してフォーカスすると述べている。そして、来たる今夏のWindows 10 Anniversary Updateではさらに省電力化できるように改良を行なうという。