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日本のスパコン「菖蒲」と「皐月」が省エネ性能ランクで世界1位2位の快挙

「ZettaScaler-1.6」液浸槽5台による液浸冷却スーパーコンピュータ「Shoubu(菖蒲)」全景

 理化学研究所(理研)情報基盤センター、株式会社ExaScaler、株式会社PEZY Computingが共同開発した液浸冷却スパコン「Shoubu(菖蒲)」が2016年6月20日付けのスパコン消費電力性能部門ランキング「Green500」で世界第1位を獲得した。

 Shoubuの消費電力性能値は6.673GFLOPS/W。同システムがGreen500で世界1位となるのは、これで3期(18カ月)連続の3回目で、世界最多となる。また、同システムは2016年4月にシステムボード類の全換装を行ない、演算理論性能は2PFLOPS級となるが、LINPACK性能で1PFLOPSを超える大規模システムがGreen500で第1位となるのもこれが初という。

 Shoubuに使われているのは、PEZY Computingのメニーコアプロセッサ「PEZY-SCnp」。1,280個を567MHz駆動させ、Rmaxで1.001PFLOPSを実現。スパコンの絶対性能のランキングであるTOP500では、世界93位(国内11位)となる。

 また、3者が開発した別のスパコン「Satsuki(皐月)」も、6.195GFLOPS/WでGreen500世界第2位に認定。世界で初めてGreen500の1位と2位を同時獲得した。

 理研らでは、今後さらなる消費電力性能と演算性能実現に向け、最適化作業を計画している。

「ZettaScaler-1.6」を構成するExaScalerの液浸冷却専用高密度演算ボード群「PEZY-SCnp Brick」
「ZettaScaler-1.6」に使用されている「PEZY-SCnp」(右)と従来品「PEZY-SC」(左)とのプロセッサパッケージの比較(表面・裏面)