やじうまミニレビュー

15.6型のフルHDながら3万円以下で入手可能なUSBディスプレイ

〜ASUS「MB169B+」

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
製品本体。この手のUSBサブディスプレイとしてはシンプルなデザイン。画面比率は16:9なのでかなり横長に感じる

 ノートPCでマルチディスプレイ環境を構築するのに便利なのがUSBディスプレイだ。かつては6〜8型クラスの製品が多く市販されていたが、最近では10型オーバーの製品も増えたほか、薄型軽量化も著しく、出張先に携行しての利用も十分可能になっている。

 今回紹介するASUSの「MB169B+」は、USBディスプレイとしては最大クラスにあたる15.6型、フルHD(1,920×1,080ドット)に対応した製品だ。同社のUSBディスプレイには1,366×768ドットの「MB168B」、1,920×1,080ドットの「MB168B+」もあるが、いずれもTNパネルで視野角が狭く、IPSパネルで視野角が上下左右160度と広い本製品が、最上位モデルという扱いになる。にもかかわらず実勢価格は3万円を切っており、コストパフォーマンスは高い。

正面から見たところ。ノングレアでギラつきがないのは好印象。IPSディスプレイで視野角は水平垂直とも160度と広い
ポートはUSB 3.0(MicroB)
電源ボタンと輝度調整ボタンを備える。OSD機能は備えない
USB 3.0ケーブルでPCと接続する
背面。中央から放射状に広がるスピン仕上げの表面処理は、ZenBookなど同社製品に共通する意匠
サイズ比較でiPad Pro、iPad Air 2、iPad mini 4を重ねたところ。15.6型というサイズも圧巻だが、ワイド画面ということで横にかなり長いことがよく分かる
下は昨年別記事で取り上げたUSBディスプレイ、On-Lap 1303H(13.3型)。本製品はベゼルが狭いため、ほぼ等しいフットプリントながら15.6型を実現できている
付属CDからドライバをインストール。ちなみにこの手の製品ではお馴染みのDisplayLink製だ
インストールが完了したらWindows側で解像度や向きを調整する

ケーブル1本で動作、性能は文句なし。USB 3.0は必須

 外観は非常にシンプル。ベゼル部分にメーカーロゴこそあるものの、画面の大きさの割にはスリムなベゼルであり、ノートPCと並べてもバランスの取れたデザインだ。視野角が広いことに加えてノングレア加工のため外光の反射も少なく、ストレスなく利用できる。むしろもう少し鮮やかでも良いと感じるほどだ。

 800gという重量も、画面サイズを考慮すると驚異的な軽さだ。ひとくちにUSBディスプレイの重量と言ってもあまりピンと来ない人が多いだろうが、タブレットと比較すると、12.9型のiPad Proが713g(Wi-Fiモデル)なので、15.6型ながら800gの本製品はかなり軽量な部類に入ることが分かる。8.5mmと薄型なので、可搬性も高い。

 USBディスプレイの中には給電用とデータ転送用で2本のケーブルが必要な製品もあるが、本製品は1本のケーブルで給電とデータ転送がまとめて行なえるので、持ち歩くのはケーブル1本で済み、接続先ごとに変換コネクタやケーブルを買い足す必要もない。ちなみに本体側のポートはUSB 3.0(MicroB)だ。

 利用にあたっては、この手の製品ではお馴染みのDisplayLink製ドライバを添付CDからインストール。後は本製品を接続し、Windows側で解像度や向きを調整するだけだ。本製品は自動回転機構を備えているので、画面を縦にすれば縦方向へのローテーションも行なわれる。ニーズがあるかは不明だが、5台までの同時利用にも対応している。

 気をつけなくてはいけない点があるとすれば、本製品はUSB 3.0専用であり、USB 2.0環境では十分な性能を発揮できないことだ。今回組み合わせたUSB 2.0のノートPC(ThinkPad X201s)では、表示こそ問題なく行なえるものの、動画は固まってしまい音声だけが流れる状態だった(ウィンドウをノートPC側に移すと映像も音声も問題なく再生される)。USB 3.0対応のデスクトップでは動画再生も含め何の問題もなかったので、USB 3.0は必須と考えておいた方がよさそうだ。

本製品にはスタンド機能付専用スリーブケースが付属する。軽量かつシンプルなデザインで機動性を損なわず、この手の製品に添付される保護ケースとしてはかなり使える部類に入る
スタンド機能を使うには、中から本体を取り出したあと上部のへりを内側に折り返す
内側に折り返して中央のストッパーに引っ掛ければ段差ができるので、ここにディスプレイ本体を立てかける
ディスプレイ本体を立てかけ、滑って倒れないようにもう1つのストッパーにひっかける
横から見た状態。それほど安定性があるわけではなく、また幅も取るので長期的に使う場合はスタンドを別途手配したほうがよさそうだが、一時利用には十分だろう
筆者手持ちのThinkPad X201sと並べたところ。ケーブルを複数必要とせず、USBケーブル1本で接続できるのは利点だ。ちなみにX201sはUSBが3.0ではなく2.0なので、動画などの再生は性能的にやや苦しい
ノートPC(左)が1,440×900ドット、本製品(右)が1,920×1,080ドット。縦方向の解像度もおおむね合う。14〜15型でフルHD解像度のノートPCとは相性がよさそうだ
本体を縦向きにすると自動的に角度が90度回転する。本誌トップページを縦向きに表示した際の情報量の多さはご覧にように圧倒的だ。デスクトップと組み合わせて使うのが良いだろう
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(山口 真弘)