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ソニー「Xperia Tablet Z SGP312JP」(Wi-Fiモデル)

~世界最薄かつ国内最軽量の10.1型タブレット

ソニー「Xperia Tablet Z SGP312JP」
4月13日 発売

価格:オープンプライス

 ソニーブランドのAndroidタブレット「Xperia Tablet」に新モデル「Xperia Tablet Z」が登場した。LTE/3G通信機能を備える、NTTドコモ発売の「Xperia Tablet Z SO-03E」と、Wi-Fi専用モデルとなる、ソニー発売の「Xperia Tabler Z SGP312JP」の2モデルがラインナップされているが、今回はその中からWi-Fi専用モデルとなるSGP312JPを紹介する。4月13日の発売が予定されており、価格はオープンプライス、実売予想価格は6万円前後。

スマートフォンよりも薄い世界最薄筐体

 ソニーブランドのAndroidタブレットは、初代となる「Sony Tablet S/P」およびその後継となる「Xperia Tablet S」に続き、今回登場した「Xperia Tablet Z」で3世代目となる。このXperia Tablet Zより、スマートフォンを手がけるソニーモバイルコミュニケーションズ(以下ソニーモバイル)が中心となって開発されるようになった。それに合わせるかのように、Xperia Tablet Zでは従来モデルからさまざまな部分で大幅なモデルチェンジが実現されている。

 まず、最も大きな変化と言えるのが、本体デザインだ。従来モデルまでは、曲線を大胆に取り入れるとともに、Sony Tablet SおよびXperia Tablet Sでは、側面から見た時に、雑誌を開いて裏に折り曲げたかのような、独特なデザインが大きな特徴となっていた。それに対しXperia Tablet Zでは、直線的かつフラットな、板に近いシンプルなデザインに変更されている。従来モデルのデザインが非常に特徴的だったため、見た目のインパクトがやや失われたが、万人受けするデザインになったとも言える。個人的には、奇をてらったようにも見える従来モデルのデザインよりも、Xperia Tablet Zのデザインの方が好印象だ。

 この本体デザインは、同じくソニーモバイルが開発したスマートフォン「Xperia Z」と同じ「OmniBalance design」というコンセプトに基づいている。Xperia Tablet Zは、スマートフォンとの連携や親和性を高めるという思想で開発されており、デザインもXperia Zと同じコンセプトのものを採用したのだという。フラットな形状や、側面に大きく飛び出した円形の電源ボタン、電源ボタンの素材にアルミニウム素材を採用する点も共通だ。

 デザインが変更されただけでなく、従来モデルから大幅な薄型化が実現されている点も大きなポイントだ。

 本体サイズは、266×172×6.9~7.2mm(幅×奥行き×高さ)となっている。従来モデルよりも液晶サイズが大型化されているため、幅は26mm広くなっているが、奥行きは2mmほど短くなっている。そして高さは最薄部で1.9mm、最厚部で4.6mmほど薄くなっている。10mmを切る薄さの中で1.9mmもの薄型化を実現できているのは、驚異的と言ってもいいだろう。スマートフォンのXperia Zは高さが約7.9mmとなっており、面積が広い分Zperia ZよりもXperia Tablet Zの方が薄い。この薄さは、10.1型液晶搭載タブレットとして世界最薄となっている。

 この薄さを実現できているのは、本体の構造に秘密がある。Xperia Tablet Zでは、液晶面のガラスと底面のパネルを、側面のフレームに固定するという構造を採用している。液晶部や内蔵バッテリの薄型化に加えて、筐体の骨組みを廃した特殊な構造を採用することにより、大幅な薄型化を実現している。液晶面のガラスには、強化ガラスを採用するとともに、底面には軽さと強度を併せ持つグラスファイバーパネルを採用。これらを側面フレームに固定することで、圧倒的な薄型筐体ながら、優れた強度も兼ね備えている。実際に、本体をひねってみても、若干のしなりは感じるものの、強度に不安はない。

本体下部側面。高さは6.9~7.2mmと圧倒的な薄型筐体を実現している
左側面。従来モデルのような、雑誌を折り返したかのようなデザインではなく、直線的かつフラットなデザインとなっている
上部側面。どこから見ても、直線的かつフラットで、同じような印象のデザイン。このデザインコンセプトは「OmniBalance design」と呼ばれている
右側面。試用機の筐体カラーはブラックだが、ホワイトモデルも用意される
7型タブレットのNexus 7(右)との比較。Xperia Tablet Zの薄さが際立っている
アルミ素材を採用した円形の電源ボタンなど、本体デザインはスマートフォンのXperia Zとほぼ同じだ
本体正面。10.1型液晶搭載のため、幅は従来モデルより広くなっているが、奥行きは逆に短くなっている
Nexus 7との比較。フットプリントは、266×172mm(幅×奥行き)となっている
裏面はグラスファイバーパネルを採用。液晶面のガラスと裏面のパネルを側面フレームに直接固定することにより、軽さ、薄さと強度を確保している

国内最軽量の軽さと、防水/防塵仕様を実現

 Xperia Tablet Zの魅力は薄さだけではない。薄さに加え、軽さも追求されている。重量は公称で約495gと500gを切っており、10.1型液晶搭載タブレットとして国内最軽量。従来モデルでも、重量は約570gとまずまずの軽さだが、そこから75gも軽く、実際に本体を手に持ってみるとすぐに分かるほど軽い。ちなみに実測では482.5gと、公称よりさらに12gほど軽かった。

 この薄さと軽さでありながら、IPX5/7相当の防水性能と、IP5X相当の防塵性能を併せ持つ点も大きな特徴だ。従来モデルでも、IPX5相当の防水性能を実現していたが、Xperia Tablet Zでは、30分間1mの深さの水中に沈めても内部に浸水しない防水性能を実現しており、台所などの水回りでの利用はもちろんのこと、風呂場での利用も安心だ。また、IP5X相当の防塵性能も合わせると、野外での利用にも好適。これまで利用がためらわれた、砂浜などでの利用も不安が少ないと言える。

 ただし、USB端子やヘッドフォン端子、microSDカードスロットなどは、パッキンの取り付けられたフタで覆われているため、利用する場合には若干面倒。このあたりは、防水防塵性能とのトレードオフとなるため仕方がない部分だ。

 ちなみに、専用の卓上ホルダを利用することで、USB端子を利用せずとも充電が可能になる。ただし、卓上ホルダは、NTTドコモ版となるSO-03Eでは付属するものの、Wi-Fi専用モデルのSGP312JPでは別売りとなる。そのため、SGP312JPを購入する場合には、利便性も考え、卓上ホルダの購入も忘れないようにしたい。

本体重量は、公称で約495g、実測で482.5gと、10.1型タブレットとして圧倒的な軽さを実現。国内製品では最軽量となる
IPX5/7相当の防水性能と、IP5X相当の防塵性能を実現。風呂や野外での利用も安心だ
側面ポート類は、パッキンのついた蓋で保護されている。蓋を開けた状態では防水性能が失われるので注意が必要だ
Xperia Tablet Z専用の卓上ホルダ。NTTドコモ版のSO-03Eには付属するが、Wi-FiモデルのSGP312JPでは別売りとなるため、本体と同時に購入したい
卓上ホルダに本体を置くだけで、USBポートなどを利用せずに充電が可能だ
裏面のUSBポートにACアダプタを接続して利用する
裏面のスタンドで角度調節が可能

1,920×1,200ドット表示対応の10.1型液晶を搭載

 液晶パネルは、1,920×1,200ドット表示対応の10.1型液晶を採用している。従来モデルの1,280×800ドットから表示解像度が高まったことで、文字や映像も緻密に表示可能となっている。

 また、この液晶は、高輝度かつ発色性能に優れる「リアリティディスプレイ」および、液晶パネルと表面ガラスの間の空気層をなくして高コントラストな映像表示が可能な「オプティコントラストパネル」を採用。従来モデルでもオプティコントラストパネルが採用されていたが、リアリティディスプレイによって表示品質が向上している。

 ところで、この液晶パネルは、表面のガラスとタッチパネルが一体型となった、「ダイレクトタッチ」と呼ばれる構造を採用している。これによって、液晶パネルを薄型化し、タッチ操作時の精度も向上させている。

 ただし、表面は光沢が強く、比較的外光の反射が激しい。このあたりは光沢液晶の宿命と言えるが、少々気になった。

 さらに、独自の映像処理エンジン「モバイルブラビアエンジン2」も採用。これによって、実際に表示される映像や画像の品質が向上している。具体的には、色に鮮やかさや深みが出るとともに、明暗のメリハリが向上、細部のディテールもくっきりと表示されるようになる。また、動画再生時には圧縮ノイズなども低減される。実際に、モバイルブラビアエンジン2がオンの場合とオフの場合の映像を見比べてみると、その違いに愕然とするほどだ。

1,920×1,200ドット表示対応の10.1型液晶を搭載。フルHD超の表示解像度で、文字や画像を緻密に表示できる
「リアリティディスプレイ」および「オプティコントラストパネル」採用で、高輝度、高コントラストで鮮やかな発色を実現。表示品質は従来モデルの液晶パネルよりも優れる
モバイルブラビアエンジン2の採用で、映像の表示品質がさらに向上。より鮮やかな発色や細部のディテールもくっきりと表示される
こちらは、モバイルブラビアエンジン2をオフにした状態。こちらも表示品質は優れるが、モバイルブラビアエンジン2を有効にした場合と比べると、発色の鮮やかさが劣る印象だ

前面/背面ともカメラは「Exmor R for mobile」

 タブレットにも基本的にカメラ機能が搭載されているが、スマートフォンに搭載されているカメラ機能と比べると、やや機能面で劣る場合が多い。しかし、Xperia Tablet Zのカメラ機能は、スマートフォンのカメラ機能に匹敵するものが搭載されている。

 背面カメラは約810万画素、液晶面の前面カメラは約220万画素のセンサーを採用しているが、そのセンサーは双方ともソニーの裏面照射CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を採用。高感度かつ低ノイズが特徴のセンサーで、暗所でも鮮やかな写真が撮影できる。

 さらに、ソニーのデジタルカメラ「サイバーショット」シリーズなどでおなじみの「プレミアムおまかせオート」も搭載。全36パターンの撮影設定を自動で選択し、常に最高の写真が撮影できる。逆光時などでのHDR撮影や、暗所での撮影時に4枚の写真を自動で撮影して合成しノイズを低減、といった撮影も自在。もちろん、フルHD動画の撮影やスイングパノラマ撮影にも対応しており、カメラ機能は最新スマートフォンとほぼ同等。これなら、本格的な写真撮影にも十分利用できると考えていいだろう。

裏面には、約810万画素のアウトカメラを搭載。センサーはソニーの裏面照射CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を採用
液晶面の約220万画素カメラも、「Exmor R for mobile」を採用している
サーバーショットでおなじみの「プレミアムおまかせオート」に対応。また、高速連写やスイングパノラマ撮影、フルHD動画撮影などにも対応し、本格的な撮影が可能

SoCはQualcommのSnapdragon S4 Proを採用

 Xperia Tablet Zでは、内部のシステムも従来から変更されている。最も大きな変更点は採用するSoCで、従来モデルではNVIDIAのTegra 3を採用していたのに対し、Xperia Tablet ZではQualcommのクアッドコアプロセッサ、Snapdragon S4 Pro APQ8064(1.5GHz)を採用している。今回SoCが変更されたのは、性能やバッテリ駆動時間などを考慮したというよりは、Xperia Zと平行して開発したため、同じSoCを採用することで効率良く開発できるから、という理由が大きかったようだ。また、発熱という点でTegra 3よりも有利で、薄型化を実現しやすいということも、採用のポイントになったようだ。

 その他の仕様は、メモリが2GB、内蔵ストレージが32GB、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0などとなっており、最新のタブレットらしく充実したスペックとなっている。センサー類は、GPS、3軸の加速度、ジャイロ、電子コンパス、照度を搭載。リモコンアプリなどで利用する赤外線ポートも標準搭載。また、NFCも標準で搭載しており、AndroidビームやNFC対応周辺機器との連携などが可能。OSはAndroid 4.1を採用する。

 側面のポート類は、下部側面にMicro USBポートとmicroSDカードスロット、左側面にヘッドフォン出力を備える。このうち、Micro USBポートはMHLに対応。microSDカードスロットは、64GBのmicroSDXCカードにも対応する。

 ところで、NTTドコモ版となるSO-03Eと、Wi-Fi専用モデルのSGP312JPとの違いは、表1にまとめたとおりとなっている。最大の違いは、LTE/3G通信機能の有無や、ワンセグ、モバキャス機能の有無だが、その他にも付属品などに違いが見られる。

【表】SO-03EとSGP312JPの違い

SO-03ESGP312JP
LTE/3G×
ワンセグ×
モバキャス×
卓上ホルダ付属別売
ACアダプタ別売付属
USBケーブル別売付属
microSDカード付属(16GB)なし
ヘッドセット付属なし

 オプションとしては、先に紹介した卓上ホルダに加え、専用のキャリングカバーが用意されている。このキャリングカバーは革製で、色は黒、白、赤の3色を用意。スタンドとしても活用でき、映像などの閲覧に最適な角度と、テーブルに置いて操作する場合に最適な角度の2段階に調節できる。また、カバーを開けば自動でスリープから復帰し、カバーを閉じれば自動でスリープするギミックも盛り込まれている。このキャリングカバーは、Wi-Fi専用モデルのSGP312JPだけでなく、NTTドコモ版のSO-03Eでも利用可能だ。

下部側面には、microUSB端子がある。MHLにも対応しており、フルHDの映像出力が可能
同じく下部側面にmicroSDカードスロットを用意。64GBのmicroSDXCカードにも対応。横にはmicroSIMカードスロットも見えるが、Wi-Fi専用モデルでは利用しない
左側面には、ヘッドフォン出力がある。また、電源およびボリュームの物理ボタンもこちらに配置されている
NFC機能も標準搭載。Androidビームの利用や、NFC対応周辺機器とワンタッチで連携可能だ
上部側面には赤外線ポートを備える。付属のリモコンアプリなどで利用する
左右側面にスピーカーを内蔵。バーチャルサラウンド「S-Force フロントサラウンド 3D」や、最適の音質で再生する「Clear Phase」、大音量でも音割れなく再生できる「xLOUD」などの機能もサポート
付属のACアダプタ。USBタイプのACアダプタとなっている
充電は、充電ホルダだけでなく、本体のmicroUSBポート経由でも可能だ
オプションのキャリングカバー。黒、赤、白の3色を用意
内部の様子。本体と液晶面をしっかり保護してくれる。取り付けたまま写真撮影ができるように、背面カメラ部分は穴が開いている
カバーはゴムバンドで固定する
本体のスタンドとしても活用可能
テーブルに置いてタッチ操作に最適な角度など、2段階に角度を調節できる

豊富なアプリケーションはそのまま継承

 Xperia Tabletシリーズでは、豊富なアプリケーションが標準で付属する点も魅力の1つだが、もちろんXperia Tablet Zにも受け継がれている。

 音楽再生アプリの「WALKMAN」アプリ、動画再生アプリの「ムービー」アプリ、写真などの管理や閲覧を行なう「アルバム」アプリは、従来モデルからそのまま受け継がれている。このうち、ムービーアプリは、対応するHDD/BDレコーダーや、ソニーコンピュータエンタテインメントのネットワークレコーダー「nasne」と連携し、録画番組や放送中の番組をネットワーク経由で視聴したり、録画番組を転送して外出先で視聴する「ワイヤレスおでかけ転送」が可能。TVを風呂や外出先で楽しめるため、非常に便利なアプリだ。

 そのほかにも、表示画面をキャプチャし、自由に文字や絵を描き込んで保存できる「ノート」アプリ、他のアプリ利用中にもウインドウ表示して同時に利用できる「スモールアプリ」、Xperia Zなどスマートフォン「Xperia」シリーズと連携し、タブレット側からスマートフォンのテザリング機能をオン/オフできる「Xperia Link」なども搭載。定額制の音楽配信サービス「Music Unlimited」や、映画やドラマ、アニメなどの動画配信サービス「Video Unlimited」にも対応しており、コンテンツサービスも充実している。

 ユーザーによっては、こういった豊富なアプリは不要という人もいるかもしれないが、幅広いユーザーに対応するためには、アプリの充実も重要な要素となる。不要なら削除すればいいだけであり、Xperia Tablet Zは初心者から上級者まで、幅広いユーザーに柔軟に対応できるタブレットと言えるだろう。

「WALKMAN」アプリで、音楽ファイルも高音質で再生可能
「ムービー」アプリは、ハードディスクレコーダーやnasneと連携できる
nasneなど対応機器と連携し、現在放送中の番組をWi-Fi経由で視聴可能
録画番組を転送する「ワイヤレスおでかけ転送」にも対応
シリーズおなじみのミニアプリももちろん搭載
ミニアプリは他のアプリと同時に利用可能
表示中の画面を切り取り、自由に文字などを書き込んで保存できる「メモ」アプリ
動画配信サービス「Video Unlimited」にも対応しており、さまざまな映像コンテンツを楽しめる
「Xpelia Link」を利用すれば、スマートフォンXperiaシリーズのテザリング機能をXperia Tablet Z側からオン・オフできる

現時点で最もおすすめできるAndroidタブレット

 今回試用した個体は、発売前の評価機ということもあり、ベンチマークテストは行なえなかった。ただ、バッテリ駆動時間は検証できたので、その結果を紹介しておこう。

 Xperia Tablet Zには、容量6,000mAhと、圧倒的な薄型筐体ながらまずまずの大容量バッテリが内蔵されており、公称でのバッテリ駆動時間は、ビデオ再生時で約10時間、Wi-Fi Web閲覧時で約8.2時間とされている。今回は、バックライト輝度を最低に設定し、Wi-Fiをオンにした状態で、内蔵ストレージに保存したH.264形式のフルHD動画(映像ビットレート3Mbps)をリピート再生させることで計測した。結果は、約9時間10分と、公称にはやや届かなかったものの、まずまずの結果であった。

 パフォーマンスについては、実際に筆者が操作したり各種アプリを利用した限りでは、特に不満を感じる場面はなかった。画面のスクロールや拡大/縮小などはスムーズで、アプリの起動も高速だ。3D描画のゲームなどでは、Tegra 3搭載の従来モデルより若干パフォーマンスが低下しているものと思われるが、実際にいくつかゲームをプレイしてみて、特に動作が重いという印象もなく、十分快適であった。そのため、パフォーマンスに不満を感じることはほぼ皆無と考えていいだろう。

【動画1】Xperia Tablet Zを操作している様子

 このように、Xperia Tablet Zは、パフォーマンスに不満がなく、本体デザインに優れ、液晶の表示品質が高く、なにより圧倒的な薄型軽量筐体で防水防塵対応と、全方位で隙のない製品に仕上がっている。唯一の懸念は価格で、実売で約6万円前後という価格は、Androidタブレットとしてはやや高く感じる。とはいえ、仕様面を考えると、十分に納得できる価格であり、現在販売されているAndroidタブレットの中で、最もおすすめしたい製品だ。

(平澤 寿康)