実録! 重役飯

学生時代に単身渡米。趣味はラグビー観戦 ~インテル江田麻季子社長編

いつもご愛顧をありがとうございます。PC Watchは2016年をもって20周年を迎えました。20周年を記念し、PC・IT業界を代表する企業のトップの方にインタビューを行ないました。特別企画ということで、通常であれば企業の戦略や製品について伺うところ、今回はインタビューに対応いただく方の行きつけやお勧めの料理店にて会食を行ないながら、その方の趣味や考え方など人となりに焦点を当てた質問を行ないました。この企画を通じて、企業の経営を担う人の個性や考え方などを知っていただければ幸いです。基本的に全ての方に同じ質問をしていますので、みなさんの違いも面白いのではと思います。聞き手はPC Watch編集長の若杉です。

KEISUKE MATSUSHIMA

 第1回目のインタビューのお相手はインテル株式会社代表取締役社長兼Intelセールス&マーケティング統括本部副社長の江田麻季子氏です。会食の場として選んでいただいたのは、神宮前のフレンチ料理店「KEISUKE MATSUSHIMA」でした。

--:本日はよろしくお願いいたします。まず、こちらのお店を選ばれた理由を教えてください。

江田:こちらのオーナーの松嶋さんとは、ある方の紹介で知り合いました。松嶋さんは、フランスのニースでご活躍のシェフで、こちらの本店も実はフランスのニースにあって、東京には後から出店されたんです。で、月に一度東京に戻られるタイミングで食事会が開催されていて、そちらに呼んでいただいたのが、利用するようになったきっかけです。以来、お友達や特にワイン好きのお客様をお連れしたりしています。

 松嶋さんはお若い方ですが、ヨーロッパの文化を吸収しながら、エネルギッシュに活動されており、お料理はもちろん、人柄も素晴らしい方です。松嶋さんは、帰国のタイミングでメールもくださるのですが、今回はあいにくタイミングが合わず、お会いできていません。

インテル株式会社代表取締役社長兼Intelセールス&マーケティング統括本部副社長の江田麻季子氏

--:仕事でもプライベートでもいらしてるんですね。結構頻繁にいらっしゃるんでしょうか。

江田:去年の夏から通算4~5回くらい来ているので2カ月に1回程度でしょうか。

--:ここでのお勧めの品などありますか。

江田:ニース系フレンチなので魚介類がおいしいです。仔羊や季節の野菜もお勧めです。私は季節の旬なものが好きなので。

アメリカで大学院に通い、就職もした江田氏の20年前

--:ここから江田さんに対する質問となりますが、今回は20周年記念ということで、20年前、現在、そして20年後と大きく3つの時代に分けた質問構成となっています。最初の質問として、20年前は何をしていましたか?

江田:まだインテルに入る直前で、アメリカのフィラデルフィアにいました。病院で市場調査アナリストの仕事をしていました。まだアナログモデムの時代で、メールの送受信で「ピ~ガラガラ」っていう音がしてた時代ですね(笑)。

--:その直後にインテルに入社されたとのことですが、入社を決めたきっかけは何だったのでしょう。

江田:インテルという会社については、当時米国でCEOのアンディ・グローブが非常に有名でした。普通のニュースにも取り上げられていましたし、「Only the Paranoid Survive」という著書も売れていましたし、1997年にNEWS WEEKの「Man of the Year」にも選ばれました。ということで、インテルについては、すごく勢いのある会社だということと、成功してもなお攻めるイメージが面白そうだと、魅力を感じていて、オファーをいただいた時、ぜひにと思いました。

アミューズ ニース風サラダをアレンジしたスナックニソワーズとグリーンピースのブルーテ

--:当時の趣味を教えてください。

江田:ガーデニング、音楽鑑賞・演奏、スポーツ観戦などですね。

--:楽器は何をやられていたのでしょう。

江田:クラシックギターを7~8年ほどやっていました。

--:では、聴く方もクラシックが中心ですか。

江田:そんなことはないです。ロックとか、全般的に聴きますよ。アメリカでは、ローリングストーンズのコンサートにも行きましたし。帰国後に興味本位でチェロも買ったんですけど、あまり演奏しないまま、つい先日売ってしまいました(笑)。

 スポーツも幅広く好きですね。アメリカではバスケ、アメフト、野球なんかをしょっちゅう観に行ってました。当時メジャーリーグではフィリーズが久しぶりに優勝したり、アメフトはイーグルスのランドール・カニンガムというクオーターバックが活躍してましたね。

 ガーデニングについては、家庭菜園的なものをやってました。ズッキーニとか育てていました。最近はもう育てるのは難しいので、もっぱら鑑賞専門ですが。

--:続いて、20年前からこれまでの職歴を教えてください。

江田:1988年に早稲田大学を卒業し、米国の大学院に進み、先ほど話しましたとおり、市場調査アナリストとして働き始めました。帰国後、調査会社勤務を経て、2000年にインテル株式会社に入社。インテルでも最初は市場調査の仕事を行ない、いくつかの役職を歴任後、マーケティング本部長に就任。2010年に香港のインテルセミコンダクターのマーケティング&コンシューマー・セールス担当ディレクターを務め、アジアでのマーケティング・セールス活動に取り組み、2013年10月から現職となります。

--:アメリカに行こうとしたきっかけは何だったのでしょう。

江田:日本で就職活動もしたんですが、あまり魅力的な就職先がなかったんです。当時のOLは、制服を着て、事務を行なうのが一般的だったんですが、それに対して、何か違うと感じたんですね(笑)。学生時代、休みにニューヨークなどに行くと、既にキャリアウーマンがバリバリ仕事をこなしてたんです。なぜ、日本はそうでないんだろう?、と。ので、就職は先送りして、米国の大学院に行ってみることにしたんです。

 で、大学院で2年を過ごし、その後就職して7~8年勤務していました。当時、まだインターネットはそれほど盛んでなかったので、仕事探しは新聞の求人欄に頼りました。

--:最初からアメリカで就職もするつもりだったんでしょうか。

江田:そこまでは考えていませんでした(笑)。

鮮魚のタルタル、キャビア添え、ブイヤベースのジュレ

--:結構、気軽な感じで渡米したように見受けられますが。

江田:もちろん最初は怖かったです。でも、冒険心の方が勝ってたんですね。若いころは思い切りもいいですし。今思い返すと、よくやったもんだと思いますが(笑)。

--:周りから反対はされませんでしたか。

江田:家族は、「しょうがないな」、という感じでした。

--:その思い切りの良さや好奇心が、今の江田さんの立場にも繋がっているのかもしれませんね。

江田:好奇心は強いですね。「まだこの先何かあるかもしれない」ということは、いつも考えます。

--:リスクよりもリターンを期待するという感じでしょうか。

江田:恐がりなところもあるし、葛藤もしますが、最後は好奇心が勝ちますね。

--:次の質問です。これまでの人生で絶体絶命だと思ったことはありますか。

江田:いろいろ悩んだという点では、最初の仕事ですかね。アメリカでは新入社員研修とかないんですね。「あなたはこういうスキルを持っているんだから、これをやりなさい」という感じなんです。右も左も分からず、言葉の問題もありましたし、しばらく胃が痛かったです。上司の言うことも7割くらいしか聞き取れなかったですし。でも、ここで諦めたくないという気持ちはずっとありました。

--:その苦労はどのように乗り越えましたか。

江田:たまたま当時の上司の同僚が気にかけてくれて、今も友達なんですが、いろいろと相談に乗ってくれて落ち着きました。お昼休みに散歩に誘ってくれたりもしましたね。今も窮地に陥ると、周りに助けを求めますが、当時の経験が役に立ってるんだと思います。

--:上司の同僚がそういう風に気さくというのは、やはりアメリカ的なんでしょうか。

江田:アメリカは結構移民の国なので、みんな自分のルーツの国の文化に従ってると思います。その人はアイルランド系の人で、家族の中で父親が強いとか、伝統を重んじるとか、結構日本人と考えが近くて、驚きもしました。

--:その頃は今の江田さんにとって、苦難の時代だったのか、それとも成長の土台となった時代だったのでしょうか。

江田:両方でしょうか。体力はあったので、いろいろやって、いろいろ吸収していました。

オープンでダイレクトなコミュニケーションを重視する江田氏の現在の仕事

--:ここからは現在に関する質問となります。社長になられて、仕事上一番変わった点はどんなところでしょう。

江田:自分のやるべき事を考えるより、部下それぞれがやるべきことをどう広げるかを考えるのが仕事になりました。でも、そのことが分かるようになるまで、ちょっと時間がかかりました。「わたしの仕事はこの人たちの仕事を、評価するんじゃなくて、いかに大きくするか」なんだと。時には助け船を出したり、時には人同士を繋げたりします。

 また、業界自体に女性が少ない中、まして社長同士の会合とかになると女性が全くいないという点で、戸惑いは多く感じました。例えば、男性であれば、こういう場にはネクタイをしないとか決まり事があると思いますが、女性の場合、どういった服装が適しているのかなども分からないことだらけでした。女性誌にも載ってないですし。幸い、みなさん優しい方ばかりで、いろいろ教えていただき、今では私の方が態度が大きくなってるほどです(笑)。

--:インテルの女性社長という点では、レネ・ジェームス氏が江田さんより少し早いタイミングで米国本社の社長に就任しましたが、彼女を参考にしたりはしたんでしょうか。

江田:彼女とそういう話もしたことはあります。アメリカと言えども、大企業の社長に女性がなることはまだ少なく、彼女も気苦労はあったようです。とは言え、本人たちは悩んでも、周囲の男性は全然気にしてなかったりすのですが(笑)。

グリーンアスパラガスのポシェ、黒オリーブとタイムの香り

--:社長になられると、会社外の人との出会いや付き合いも増えると思いますが、そういう中で、こういうのも社長の仕事なのか、と思ったようなことはありますか。

江田:たくさんありますね。例えばゴルフとか(笑)。もともと観るのは好きでしたが、招待されることも増えましたし、部下からも「お願いだからやってくれ」と言われ、始めました(笑)。やはり、経営者の方はゴルフ好きの人が多いですから。社長就任の時も、某PCメーカーの方から「で、いつ始めるんですか?」なんて聞かれましたし(笑)。ので、暇があれば、こっそり練習もしてます。運動神経は悪い方ではないんですが、ゴルフって結構難しいんですよね。スコアは惨憺たるものですが、楽しく回ってます。

--:そういった苦労も振り返りつつ、大手IT企業の社長になる上で、本人のやる気や能力さえあれば、女性という性別が制約になることはないととお考えですか。

江田:対外的には、お客様などは気にされないですね。受け入れられるという面では、障壁はないと思います。ただ、キャリアを積んでいくまっただ中で子育てとの両立は本当に大変です。ので、そういう境遇の女性がいたら、世の男性たちはぜひ手をさしのべて欲しいです。

--:仕事上のモットーや座右の銘があれば教えてください。

江田:「オープン&ダイレクト」ですね。自らがグローバルになりたくても、そうでなくても、物事はグローバルですごい早さで動いており、そのスピード感は常に意識しておかなければと思っています。その意味で、質実剛健という言葉も好きですが、俊敏な経営を実現するためには、情報を滞らせないため、オープン&ダイレクトを心がけています。

 現場の事は現場のスタッフが一番知っているわけです。そこで、部下に「ここでこう言うと角が立つかな?」と思われてしまうと、遅れが発生してしまうので、そういうことは避けたいと考えています。

 私は社長になる前から長年インテルにいました。当時はもちろん周りのスタッフと噂話なども含め、いろいろ話をしていたわけです。ところが、社長になると、そういう線がぷつっと絶たれるんですね。やはり、相手が社長となると、みなその立場を考えて発言しますから。

 そういったことはあるにせよ、情報は流れるようにしたいし、例えそれが悪い結果であっても、伝えてきてくれた相手を頭ごなしに否定するようなことはしないよう心がけてます。

--:末端に近いような社員の方ともコミュニケーションを取られているのでしょうか。

江田:そうですね。専門性の高い企業なので、専門職の人のところに出向いていってこちらから意見を聞いたりすることもあります。まだ、完璧にできているとは思っていませんが。

 「ハッピーアワー」を設けて、若い人を含め7~8人でランチや飲みに行ったりということもしています。良いアイディアでも、問題でも、どんどん上げてきて欲しいと思っています。

--:日本のインテルの女性社員の割合はどれくらいですか。

江田:2割くらいです。

--:その割合は増えてきているのでしょうか。

江田:新卒ではここ数年増えています。ただし、もっと増えていいと思います。インテルは半導体の会社で、設計から製造まで行なっています。その点で、どうしても男性社員が多くなりがちですが、実際の製品が利用される市場では、半数が女性なわけです。そのニーズを汲み取るためにも、管理職含めもっと女性社員を増やすとともに、女性が働きやすい環境作りを整えたいと思っています。

 具体例の1つとしては、リモートワークできる体制を整え、出社が難しい状況が発生したら自宅からでも、どこからでも働けるようにしています。決まった時間出社しなくても、成果が出せるのであればそれでいいと思いますし。ちなみに、家族が病気になった時に利用できる、介護休暇というのも用意しています。

--:次の質問です。尊敬する人物を教えてください。

江田:やはりインテル創業者兼CEOのアンディ・グローブですね。難民としてハンガリーからやってきて、挑戦した点や、頭の良さ、リーダーシップなど、私にとってのヒーローの一人です。

 女性のための活動に取り組んでるキャロライン・ケネディ大使も好きな一人です。何度かお会いしたこともありますが、とてもきさくな方なんです。

鱸のレモン風味のマスタードソース、ペタンク型のズッキーニ

--:ご自身のセールスポイントはなんだと考えますか。

江田:自分で言うのは難しいですが、周りの人から気軽に話しかけてもらえる気さくさはあるかなと思います。それから、周りの人にいつもいろいろ助けてもらえるという意味で、ラッキーさというのもありますね。

--:出社から退社までの1日の大体のスケジュールと仕事内容を教えてください。

江田:あまり決まってないですけど、朝は7時半から8時くらいに出社して米国本社やアジア地域との電話会議。午後は会合やお客様および営業部門などとミーティング。夕方は6時過ぎくらいに会社を出ますが、その後も会食や勉強会などに参加することも多いです。外出、在宅時もメールを確認してるので、明確に何時から何時までが仕事というのはないかもしれません。

--:会議は多いと思いますが、何かを決める時、江田さんから提案することが多いのか、それとも部下に発言を促して意見を吸い上げる形が多いのでしょうか。

江田:後者が多いですね。提案であれ、困りごとであれ、上げてもらってから一緒に考え、判断します。もちろん私から提案することもあります。

--:そういう時の判断は早い方ですか?

江田:そうだと思います。決められることであれば、その場で決めていきます。何かをやる上で、ほかと連携した方がいいこともあるので、その場合は、そのほかの部署なりに確認を取った上で決めますが、決断までのステップはなるべく短くしています。

--:日々、忙しいことと思いますが、どのようにスケジュール管理を行なっていますか。

江田:オンラインでスケジュール確認してます。手書きの手帳などは使っていないです。組織のスピード感を考慮して、管理は基本的に社長補佐と秘書が優先順位の判断とスケジュール管理を行なっています。私がそこに時間を取られて、なんらかの決断のボトルネックになってはいけませんから。

--:携帯電話は何を使っていますか?

江田:iPhone 6sです。

--:それは私物をBYOD(Bring Your Own Device)で使っているのでしょうか。

江田:これは会社支給のものですね。スケジュールもメールもこれで管理しています。プライベートでも使っているので、私は出張していてもいつでも捕まります(笑)。

--:出張はどれくらいの頻度ですか。

江田:月10回前後くらいですね。海外だと四半期で2~3回くらいで、地域としては米国とアジアが主です。

スポーツは観るのもプレイするのも好きという江田氏の現在のプライベート

--:ここからは江田さんの現在のプライベートについてお伺いします。プライベートではどのようにPCを使っていますか。

江田:用途として一番多いのはVOD(ビデオオンデマンド)でラグビーの試合を観戦しています。TVでは放映されないものも多いので。そのほか、音楽の管理や、動画や写真の鑑賞、SNSでのコミュニケーションにも使ってます。

 買い換えはあまり頻繁ではなく、2年に1度くらいですね。

--:この業界の人としてはそうでも、一般の人からすると2年に1度は、そこそこ頻繁だと思いますが(笑)。

江田:こういう仕事をしているので、素晴らしい新製品が出ると、使わせていただいてます。常時、3~4台くらいを使い分けています。電話がそうであるように、PCもあまり仕事とプライベートで分けていないのですが、仕事についてはデータがクラウドにあるので、どのPCを使ってもアクセスできます。

--:2年に一度と言うと、プロセスルールが変わるタイミングで変えているように思えますが(笑)。

江田:別にムーアの法則を意識しているわけではないですが(笑)、ちょうど2年くらいで世代が大きく変わりますので、必然的にそういう期間になります。

 ちなみに最初に買ったノートは、米国から帰国するタイミングに、現地のブランドのものを選んだんです。あまりお金もなかったので、一番安いのにしましたが、それでも30万円くらいしました。

--:今の趣味は何でしょうか?

江田:ゴルフ、ラグビー、ジム通いです。平日でも時間があれば、健康管理のためジムに行っています。ゴルフは週末です。ラグビーはもちろん観戦で、先ほどの通りVODでも観ますが、ラグビー場にもよく観に行きます。今、日本のラグビーは頑張っているので、皆さんにも応援してもらいたいです。

仔羊のロティ、春野菜、ナヴァラン風の羊のジュ

--:先ほどの質問でこの答えはほとんど終わっているんですが(笑)、休日はどのように過ごしていますか。

江田:趣味以外だと友人と温泉に行ったりしています。

--:休日は仕事をしないとか、メールはみないとかありますか?

江田:あまり仕事漬けとは思われたくないですが、それはないですね。作業まではしないけど、メールの確認くらいまではやるという感じです。と言うのも、トップが休日に仕事をし過ぎると、部下まで休日に仕事をし始めてしまうので、そこは気を遣っています。

 今の時代は、うまく自分で仕事とオフの線引きをしないといけないわけですが、その点を支えてくれるのがテクノロジーだと思います。テクノロジーを活用することで必要に応じて、場所を選ばずに仕事もでき、ワークライフバランスをうまく取れると思います。

--:インテルは半導体製品を作る会社ですが、ただモノを作って売って終わらせるのではなく、一歩踏み込んで、それを活用したワークスタイルやライフスタイルの提案、さらに、実際そういった技術を自分たちで会社に導入して、その成果を実例として発表したりしていますよね。

江田:今ある技術でもできることはいっぱいあって、社内モビリティとかフリーアドレスだったり、プロジェクトごとにチームが変わるような業務形態とか、完全なワイヤレスとか、場所を問わずデータを共有できるとか、すでに弊社でもいくつか導入しています。

--:何か特技はお持ちですか。

江田:特技と言えるか分かりませんが、体力には自信あります。病気もしないですね。

--:個人的なもの(家などを除く)で、今までで一番高い買い物は何ですか?

江田:あまり浪費はしないんですが、最近買ったものとしては、引っ越しに伴って家具を一式買い換えました。15年ぶりくらいなので、今回も15年くらい使うかなと、思い切って前から欲しかったものを買いました。

--:今一番欲しいものはなんですか。

江田:ゴルフのスコアです(笑)。2桁まで行けたらすごく嬉しいです(笑)。仕事柄男性の方と回ることがほとんどで、男性と同じペースで回れたら楽しいでしょうね。

--:好きなブランドを教えてください。

江田:ゴルフではキャロウェイが好きです。ほかにもジャンルごとにお気に入りのブランドはあります。お気に入りがあると、選択肢が狭められるので、買いやすくなるというのが理由ですね。

デザートの前のチーズ

--:個人的にこの人・ものには絶対勝てない……、というのはありますか。

江田:逆に勝てると思う人がいないです(笑)。あまり人に対して勝ち負けということを考えないので。

20年後も働いていたい

--:ここから20年後についての質問となります。20年後どのようなことをしていたいですか。

江田:働いていたいです。お給料をもらってなくても、社会の一員として貢献できたらと思います。20年後は今よりもっと楽しい世界になってると思うので、楽しみにしています。あと、今後、人類が技術をどういう風に技術を取り込んで行くのかにも感心があります。例えばロボットは、友達や家族になるのか、仕事を任せる部下になるのか。どちらも可能だけど、それは我々がどう受け入れるか次第だと思うんです。

--:PCは20年後どうなっていると思いますか。

江田:例えば人間の記憶をサポートする存在になって、「ああ、あの人誰だっけ?」、「明日の予定はどうだったっけ?」と思った時に、目の前にそれが表示されるとかなっていると便利でしょうね。コンピュータは今以上に人を助ける存在になっていると思います。

カフェビチュリン、コーヒー風味のエスプーマ、牛乳のアイスクリーム

--:コンピュータはこれまでよりパーソナルな存在に進化してきました。それはコンピュータの持つ能力が、誰にでも手の届くところに降りてきたという意味だと思います。でも、これから20年後、パーソナルコンピュータというのは、本当の意味でパーソナルなものになり、例えばロボットのような形をして、友達として会話相手になったり、人の生活から不可分な存在になっているのかもしれませんね。

それでは最後になります。PC Watchと共に生まれた人は今年20歳で、今後社会人になるわけですが、そういった人たちに、どうやって今後人生を歩んでいくべきか、アドバイスをお願いします。

江田:今の世の中は、私が20年前に想像した20年後より遙かに進んだ世界でした。ので、将来に対して、自分では計画を立てているつもりでも、今だけを基準に考えていると、気付くと決めつけをしてしまっていて、返って可能性を狭めてしまうこともあります。自分のことを振り返っても、多少無鉄砲と思えるくらいまっすぐに行動した方が可能性を広げていくと思います。

読者プレゼント

この企画では、登場いただく方に記念品を読者プレゼントとしてご提供いただいています。江田さんにはパイロット製ボールペンを1つご提供いただきました。母校の学長さんからスクールカラーで学校名入りのものを贈呈され、以来、気に入って普段から利用されているそうです。プレゼントとなるのは、学名は入っていない新品のものです。ふるってご応募ください。

応募方法

応募方法:下記リンクの応募フォームに必要事項を入力して送信してください

応募締切:2016年7月10日(日) 0:00まで

応募フォーム

※ 応募フォームの送信はSSL対応ブラウザをご利用ください。SSL非対応のブラウザではご応募できません。

ボールペン