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AMD、ブレードサーバー向けのハードウェア仮想化対応GPU「FirePro S7100X」

FirePro S7100X

 AMDは27日、ブレードサーバー向けのハードウェア仮想化対応GPU「FirePro S7100X」を発表した。

 ハードウェア仮想化標準技術のSR-IOV(Single Root I/O Virtualization)を基準にした独自のハードウェア仮想化技術「MxGPU」(Multiuser GPU)を搭載。ハイパーバイザーの処理をソフトウェアではなく、ハードウェアベース上で行なえるのが特徴。

 DirectXやOpenGLなどのグラフィックAPI、OpenCLなどのGPGPU用APIをサポートしており、コードの変更なしで仮想環境内でアプリケーションを実行できる。専用ソフトを用意する必要がなく、FireProのグラフィックドライバを活用することで設定や管理が簡素化され、プロファイルも不要なことから仮想マシンの追加/削除を柔軟に行なえる。

 仮想化処理において、GPUあたり最大16人のユーザーをサポート可能とし、VMware、SOLIDWORKS、Siemens NX、Solid Edgeなどの仮想環境に対応している。

 このほかの導入メリットとして、データとリソースを1カ所に集められることによるセキュリティの確保や、ハードウェアユーザーライセンスの費用が不要といった点を挙げている。

 対応APIはDirectX 11.1, OpenGL 4.4 and OpenCL 2.0。対応OSはWindows 7/8.1、Linux。

FirePro S7100Xを採用したHPの「HPE ProLiant WS460c Gen9 Graphics Server Blade」

(中村 真司)