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東芝、約2TBのエンタープライズ向けSSDを出荷

~15nmプロセスで製造されたMLC NANDを採用

「HK4R」と「HK4E」の2シリーズで展開

 株式会社東芝は23日、エンタープライズ向けでは初となる15nmプロセスで2bit/セルのMLC NANDフラッシュを採用した、2.5型7mm厚SSDの出荷開始を発表した。

 「HK4R」および「HK4E」の2シリーズで展開し、前者はファイルサーバーなどの読み出しに特化した大規模システム向けに設計。リードキャッシュやストリーミングサーバーに適している。後者はデータセンターなどでの大規模なシステム向けとし、メールサーバーやWebサーバーに適した設計を採用する。

 HK4RおよびHK4Eシリーズの主な仕様は、下表の通り。なお、製品保証期間内で1日にドライブの全容量を書き換え可能な回数を示す「DWPD」(Drive Write Per Day)の値はHK4Rが1、HK4Eは3となる。

【表1】「HK4R」シリーズの主な仕様
容量120GB240GB480GB960GB1.92TB
シーケンシャルリード
(64KB)
500MB/sec
シーケンシャルライト(同)120MB/sec270MB/sec480MB/sec
ランダムリード
(4KB)
75KIOPS
ランダムライト(同)4KIOPS10KIOPS12KIOPS14KIOPS
【表2】「HK4E」シリーズの主な仕様
容量200GB400GB800GB1.6TB
シーケンシャルリード
(64KB)
500MB/sec
シーケンシャルライト(同)270MB/sec480MB/sec
ランダムリード
(4KB)
75KIOPS
ランダムライト(同)20KIOPS30KIOPS

※リリース文中の速度表記は全てKiBおよびMiB

 両シリーズともインターフェイスはSATA 6Gbpsを採用。電源遮断時のデータ保持を可能にする「PLP」(Power Loss Protection)に対応するほか、東芝独自の誤り訂正技術「QSBC」をサポートする。

(中村 真司)