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エプソン、設置面積を約14%削減したビジネスインクジェット複合機

PX-M781F

 エプソンは、筐体デザインを一新し、設置面積を約14%削減した新型ビジネスインクジェット「PX-M781F」、「PX-M780F」、「PX-M680F」を25日に発売する。価格はすべてオープンプライスで、店頭予想価格は順に2万円台後半、2万円台前半、1万円台後半の見込み。

 それぞれ「PX-M741F」、「PX-M740F」、「PX-M650F」の後継となるモデル。これまでは剛性重視で角度固定の操作パネルを採用していたが、新モデルではチルト可能となり、垂直に収納可能となったため、奥行きを39mm削減できた。また、基板の小型化により幅も24mmの削減を達成した。

 光学式タッチ対応液晶の採用により、筐体もシンプルとなり、デスクサイドやカウンターなど、SOHOや薬局などのカウンターにもスッキリと置けるデザインとした。

 PX-M741F/M740Fでは、黒のみが2列、カラー3色は上から順に2列ずつに並んでいたヘッドを採用していたが、PX-M780F/M781Fでは各色が独立に2列ずつ並んだ、上位機種でも採用されているヘッドになった。

 これにより、PX-M780Fでは印刷速度が従来のカラー10ppm/モノクロ19ppmから、カラー/モノクロとも20ppmへと向上。PX-M781Fではさらに重ね連送(給紙)を採用し、カラー22ppm/モノクロ24ppmへの高速化を実現している。これに伴い、両面印刷も従来のカラー6.3ipm(枚/分)/9.2ipmから、PX-M780Fでカラー/モノクロともに12ipm、PX-M781Fでカラー/モノクロともに14ipmとなった。

 一方下位のPX-M680Fに関しては、これまでPX-M650Fはモノクロ/カラーともに1列ずつのノズルが並んだヘッドから、PX-M741F/M740Fと同じような2列ずつのノズルが並んだヘッドへとなり、印刷速度が従来のカラー7.3ppm/モノクロ13ppmから、カラー10ppm/モノクロ20ppmへと高速化。両面印刷速度もカラー7ipm/モノクロ10ipmを実現した。

 加えて、ADF読み取り速度の向上、ランニングコストの20%低減(カラー7.3円/枚、モノクロ2.2円/枚、ISO基準)、ローラーの改良による耐久性の25%の向上(PX-M781F/PX-780Fのみ、10万ページ)、大容量インクの搭載など、さまざまな生産性向上が図られている。

 印刷については、色テーブルを一新し、従来よりも元画像に近い色味を実現。加えて、普通紙へのインクの滲みを考慮し、エッジ部分の打ち込み量を大ドットから小ドットへと変更することで、小さい文字でもシャープな輪郭を実現した。

 このほか、光学式タッチパネルやチルト液晶の採用による操作性の向上、使用できるボタンのみが光る「ライティングナビ」(PX-M780F/M680のみ)の採用、UIの改善やNFC機能によるWi-Fi Direct接続設定の簡略化など、使い勝手の向上が図られている。

 給紙枚数はPX-M781FがA4普通紙250枚×2段、PX-M780FおよびPX-M680FがA4普通紙250枚×1段。ADF枚数は前者が50枚(両面対応)、後者が35枚。インターフェイスは共通で、Ethernet(PX-M781FはGigabit Ethernet)、IEEE 802.11n、USB 2.0などを備える。

 本体サイズおよび重量は、PX-M781Fが425×388×330mm(幅×奥行き×高さ)/約12.2kg、PX-M780Fが425×378×249mm(同)/約9.2kg、PX-M680Fが425×378×249mm(同)/約8.7kg。

PX-M780F
PX-M680F