★ ゲームソフトインプレッション ★

“Battle Tech”シリーズ最新作揃い踏み!!
「メックコマンダー 完全日本語版」/「 メックウォーリア 3 英語版」


メックウォーリア 3
メックウォーリア 3
 日本のロボットアニメーションをベースに創造されたと思われる、架空の戦場「Battle Tech」シリーズ。巨大ロボット「メック」が兵器として使われるリアルな世界観は、アメリカはもちろん、日本国内でも多くのファンを魅了している。中でも人気があるのが、「Battle Tech」を背景にした戦闘シミュレーションゲームの数々。

 そこで今回はPC用ゲームの最新作、「メックコマンダー 完全日本語版」と「メックウォーリア 3 英語版」の2本を紹介しよう。

メディアクエストのホームページ
http://www.mediaquest.co.jp/top/top_0.html
MicroProseのホームページ(英文)
http://www.hasbrointeractive.com/microprose/index.cfm


メックコマンダー 完全日本語版


タイトル画面

  • メックコマンダー 完全日本語版
  • ジャンル:シミュレーション
  • 発売メーカー:メディアクエスト(制作:MicroProse
  • 価格:9,800円
  • 対応OS:Windows 95/98
  • 発売日:発売中
 
【ゲームの内容】
     Battle Techの世界観のもと繰り広げられる戦いを描いたリアルタイムシミュレーション。24種類のメックの中から12種類のメックを選びミッションをクリアしていく。インターネット対戦サイト「mplayer-Japan」に対応。
【動作環境】
  • CPU:Pentium 133MHz以上(MMX Pentium 166MHz以上推奨)
  • RAM:16MB以上(32MB以上推奨)
  • HDD:150MB以上
  • CD-ROMドライブ:4倍速以上のCD-ROMドライブ



史上最強のメック軍団を組織せよ!!

メックコマンダー
大佐からミッションの概要が伝えられる
 まず最初は、Battle Techシリーズ初のリアルタイム戦略シミュレーションゲーム、「メックコマンダー 完全日本語版」。Battle Techというと、コクピット画面で敵と撃ちあうアクションゲーム……という印象が強いが、この作品は違う。プレーヤーはメックパイロットではなく、彼らを統率する戦闘指揮官という設定だ。最大12機で編成されるメック軍団をリアルタイムで指揮し、様々なミッションをクリアしていく。「メックを使ってプレイするスコードリーダー」だと思ってもらえれば、話は速いだろう。画面上に表示されるメックに移動や攻撃目標を指示し、効率よく戦わなければならない。

 与えられるミッションは様々で、味方の救出や軍事拠点の制圧など多岐にわたる。その都度最適なメックのタイプと装備を考え、これらをどう組み合わせるかを決めるのが、指揮官としてもっとも重要な役割となる。メック個々の能力ではなく、分隊、あるいは小隊として見たときに隙のないチームを組めなければ勝てないからだ。また制圧ポイントは必ずしも1カ所とは限らないので、どのルートで進攻するか、どのメックをどの場所に配置するかも重要なポイントとなる。ときには破壊されるのを覚悟で囮を使う場合もあり、ゲーム性はとても高い。

 気になる操作性だが、これが思いのほか簡単で遊びやすかった。たとえば移動命令なら、動かしたいメックを1回クリックし、続いて目的地をクリックするだけでいい。攻撃も近距離用武器、中距離用武器、遠距離用武器の中からどれかひとつを選び、破壊したいターゲットをクリックするだけ。目的地と戦い方を命令すれば、あとはパイロットが自分の能力に応じて臨機応変に戦ってくれるというわけだ。

 ミッションが完了すると成績に応じてポイントが与えられるので、これを使って新しいメックを購入したり壊れたメックを修理することもできる。こうしてポイントを貯めながら性能のいいメックを揃え、より戦闘力の高い軍団に育てていくというのが、「メックコマンダー 完全日本語版」の遊び方となるだろう。LANやインターネットを経由したマルチプレイにも対応し、自分が育てた虎の子メック軍団を他のプレーヤーと戦わせることもできる。

メックコマンダー メックコマンダー メックコマンダー メックコマンダー
敵のメックと遭遇。味方を誘導して、的確な攻撃方法を指示せよ!! 本拠地を制圧してミッションオーバー。目的は毎回変わる メックを修理して次のミッションに備える。武装も強化したい 迫真のオープニングムービーが臨場感を盛り上げる

【SCREENSHOT】

●様々なタイプのメックが登場
●利用するメックを選ぶ。ただし強力なものはとても高価だ
●成績の発表。味方のメックが1台使用不能にされてしまった


「メックコマンダー 完全日本語版」のページ
http://www.mediaquest.co.jp/hot/t_mecj_c.html

(c)1998 FASA Interactive. Published by MicroProse, MicroProse is a registered trademark of MicroProse, Inc. or it(c)s afiliated companies. Battle Tech,MechWarrior, BattleMech and 'Mech are registered trademarks and MechCommander is a trademark of FASA Corporation. Used under licence. The FASA Interactive logo design is trademark of FASA Interactive, Inc. All othertrademarks are properties of their respective holders.



メックウォーリア 3 英語版


タイトル画面

  • メックウォーリア 3 英語版
  • ジャンル:アクション
  • 発売メーカー:メディアクエスト(制作:MicroProse
  • 価格:8,800円
  • 対応OS:Windows 95/98
  • 発売日:7月9日発売
 
【ゲームの内容】
     ロボットシミュレータとしてもっとも認知度の高いシリーズ“Battle Tech”シリーズの最新作。メックの操作からメンテナンスまで徹底的にリアリティを追求している。
【動作環境】
  • CPU:Pentium 166MHz以上(Pentium 200MHz以上推奨)
  • RAM:32MB以上(64MB以上推奨)
  • HDD:240MB以上(390MB以上推奨)
  • CD-ROMドライブ:2倍速以上のCD-ROMドライブ(4倍速以上のCD-ROMドライブ推奨)
  • DirectX 6以上必須(3Dfx Glide対応推奨)



臨場感満点のロボットバトルシミュレーション

メックウォーリア
塗装や武装も変更可能。自分だけのメックを作れ!!
 そしてこちらは、「メックウォーリア 3 英語版」。プレーヤー自身がメックパイロットとなって敵と戦う、コクピット型のリアルタイムアクションゲームだ。バトルフィールドを移動し、敵を見つけたら装備している武器で戦うというシンプルなもの。しかしその操作感は驚くほどリアルで、映像も美しい。背景の描写はもちろん、メックのモデリングやテクスチャも、ある種の職人芸を感じるほど精巧に作り込まれていている。

 操作はキーボードでも行なえるが、今回はSideWinder Force Feedback Proを使ってみた。歩行するたびに、ズシンズシンと響く手応えが心地よい。両脚の動きに合わせてコクピットのフレームがかすかに左右するところも、これが二足歩行のロボットであることを感じさせる。どちらも、戦闘機や戦車のシミュレーションでは絶対に味わえない感覚だ。「野明(アニメ「パトレイバー」の主人公)やキリコ(アニメ「ボトムズ」の主人公)はこんな感じだったのだろうか?」などと、ふと思ったりもする。

 登場するメックの種類は18種類。重装で破壊力のあるものから軽快に動く小型のものまで、様々なモデルが用意されている。これらをベースに改造したり、武器を取り付けたりできるところが楽しい。効果は抜群だが連射するとオーバーヒートを起こすレーザーや、速射性に秀でる反面弾数に限りがあるガトリング砲など、それぞれの武器には長所と短所があり、どう使い分けて戦うかも悩むところだ。

 いったん戦場に飛び出せば、いつどこから撃たれるかわからない。レーダーの表示を頼りに索敵し、敵と遭遇したら位置を変えながら攻撃を浴びせる。吹き飛ぶパーツや、転倒するメック。敵に撃たれた瞬間は警告音が鳴り響き、ジョイスティックが激しく震える。あまりの臨場感に、アドレナリンが出まくりの状態だ。

 なお、「英語版」といってもパッケージには日本語のマニュアルが添付されているし、基本的な操作はマニュアルなしでもわかると思う。遊びながら学べるチュートリアルモードも充実しているので、心配はないだろう。LANやインターネットを経由したマルチバトルは、最大8人まで参加可能。ロボット8機が入り乱れて戦うバトルロイヤルは、「メックウォーリア」ならではの醍醐味だ。Battle Techのファンはもちろん、CPUと3Dビデオボードのパワーを持て余している人にもぜひお奨めしたい。

メックウォーリア メックウォーリア メックウォーリア メックウォーリア
容赦ない攻撃で敵を撃破。敗北は死を意味する 接近したメックにパルスレーザーの照準を合わせる 激しい攻撃の応酬。武器をうまく使い分けろ!! 左肩と両足にダメージがきている。撃破まであと少しだ!!

【SCREENSHOT】

●オープニングムービーが戦場の恐怖を伝える
●様々なタイプのメックの中から好みのものを選んで戦える


「メックウォーリア 3 英語版」のページ
http://www.mediaquest.co.jp/hot/t_mecj_c.html
Mechwarrior 3のホームページ(英文)
http://www.mechwarrior3.com/
Mechwarrior 3のデモ版
http://www.mechwarrior3.com/support/demo.html


(C) 1999 Hasbro Interactive Inc. All rights reserved. Published in the United Kingdom by Hasbro Interactive Ltd., Caswell Way, Newport, Gwent, NP9 0YH. BattleTech Material (C) 1999 FASA Corporation. MechWarrior, BattleTech, MattleMech, and &-43Mech are trademarks or registered trademarks of FASA Corporation and MicroSoft Corporation. All Rights Reserved. Used under license. All other trademarks are the property of their respective holders.

【筆者紹介】
  • 名前:駒沢丈治
  • プロフィール: パソコンからGAMEBOY、将棋、テーブルトークRPGまで、あらゆるゲームを愛する中年ゲーマー。ソニーのAIBOもかわいいが、ゲーマーにとっての「ロボット」は、やはり二足歩行が第一の条件だ。できれば人型がいい。ホンダはP3を大型化するつもりはないのだろうか?
【総プレイ時間・ハード環境】
  • 使用ハード:自作PC/AT互換機(K6 300MHz、RAM 128MB、HDD 6.4GB、24倍速DVD-ROM、3D BLASTER Banshee、ENSONIQ PCI Audio、Microsoft SideWinder Force Feedback Pro)

 インプレッションや記事に関するご意見・ご感想、とりあげて欲しいゲームソフトや企画などは、pc-watch-info@impress.co.jpまでお寄せください。


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp