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フォー ブラッド アンド オナー |
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支配下の街に魔道師ギルドなどの建物を増やしていくことで、様々な利益を得ることもできる。たとえば城塞を築けば敵の攻撃に対する防御効果が高まるだけではなく、徴兵できるクリーチャーの週ごとの増加率が上がるなどの特典があるし、魔術ギルドを建設すれば街に立ち寄った勇者がさまざまな魔法を使えるようになる。グリフォンやエンジェルなどのクリーチャーを徴用することもできるようになるし、さらにこれらの建物をレベルアップすることでクリーチャーのランクを高くすることも可能だ。ただし、建物の建設には費用と資源が必要になる。資源には木材や鉱石、水銀などがあり、それぞれフィールド上に財宝として配置されていたり、定期的に一定量が産出される鉱山などを支配下に置くことで入手することもできる。街が徐々に大きくなっていくのを見るのは「シムシティ」や「シヴィライゼーション」の楽しさに通じるところがあって、プレーヤーによっては街の発展の方に楽しさを見出すかもしれない。
徴用できるクリーチャーの数には限りがあり、毎週一定数が増える以上に徴用することはできないのだけれど、これも街が大きくなるに従って増加数が増えていくようになっている。勇者の数が増えると、それに応じて必要になるクリーチャーの数も増えていくので、街を発展させていくのも重要なファクターであるということを忘れてはいけない。
フィールドのあちこちには、先ほども触れた財宝や資材のほかに、アーティファクトと呼ばれる財宝も眠っている。その数は全部で120以上にもなるというので、これを全て探し求めるのもいいだろう。ただし、アーティファクトはモンスターによって守られているものもあるので、コンプリートは一筋縄ではいかない。また、フィールド上に散在しているということは、他国の勇者がすでに入手しているという可能性も当然のようにあるわけだ。これを入手するには、戦闘に勝利するしかないので、そのためにもレベルアップなどの戦力強化に努めるようにしたい。
前作までは地上世界のみが舞台だった「ヒーローズ」シリーズだが、今回からは地下世界も加わり、世界が大幅に広がった。緑に覆われた緑地帯から、白銀の雪原地帯、暗いイメージの溶岩地帯、海、山、そして地下。世界の全てを支配下に置くには、かなり苦労させられることだろう。
複雑だがプレイアビリティは良好
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プレイしていて気になったのは、新しい勇者を雇う場合のこと。勇者は8人まで雇うことができるのだけれど、ある程度領土が広がると周囲に弱いモンスターがいなくなってしまうので、雇った勇者がレベルアップする前に倒されてしまうというパターンも少なくない。これを補うには強力なクリーチャーを多数仲間にしなければならず、部隊編成に時間がかかるという点だ。勇者のレベルは部隊全体の士気に影響する部分もあるので、これからゲームを始めようという方は気にしておいた方がいいかもしれない。
シナリオは、シングルシナリオが40本、キャンペーン用シナリオが6本(+α)、そして、ネットワークプレイはLANやインターネット(Mplayer-Japan)を介して最大8人までの対戦も可能と、そのボリュームはかなりのものになる。さらにマップエディタも付属しているので、事実上その遊び方は無限といってもいいだろう。これ1本で長く遊べるプレイバリューの高さは「Might & Magic」の名にふさわしい作品だといえる。
本来なら外伝的な位置づけの「ヒーローズ3」を先に紹介したのには2つの理由がある。1つは「Might & Magic」の世界は主人公こそ変わるものの、それぞれ同じ時間の流れの中にあり、年代順に「ヒーローズ2」、「マイト&マジック6 ~ザ マンデート オブ ヘブン~」、「ヒーローズ3」、「マイト&マジック7 フォー ブラッド アンド オナー」となっている。もちろん、それぞれの作品は独自に楽しむことができるし、他の作品の物語を知らなければいけないということはない。時間軸が同じで世界観が同じでも、全く異なるジャンルのゲームなのだから、興味のある方だけがプレイすれば、それでいいと思う。
さて、もう一つの理由なのだけれど、これは「マイト&マジック7 フォー ブラッド アンド オナー」のことになるので、そちらに場所を移してお話することにしよう。
(c)1999 The 3DO Company. All rights reserved. Heroes of Might and Magic, New World Computing, 3DO, and their respective logos, are trademarks, and/or service marks of The 3DO Company in the U.S. and other countries. All other trademarks belong to their respective owners. New World Computing is a division of The 3DO Company.
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■「ヒーローズ オブ マイト&マジック3」のページ
http://www.imagineer.co.jp/imagi_n/pc/heroes3/index.html
■「Heroes of Might and Magic III」のホームページ(英文)
http://www.3do.com/products/pc/heroes3/
■Heroes IIIのデモ版
http://www.3do.com/products/pc/heroes3/demo.html
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さて、今回の「マイトマ7」に目を向けてみよう。前作以降Windowsにプラットフォームを移し、Direct3Dに対応した3D表現で、これまでの作品とは一線を画する表現力を得た「マイトマ」。今回も、プレイスタイルは前作と変わっていない。カーソルキーで移動し、マウスで視界にあるものを調べたり、攻撃する敵を調べたりするというマルチデバイスによる操作形態は、どちらかといえば「Quake」などの3Dシューティングファンにおなじみのスタイルといえるだろう。そして、前作から導入されたリアルタイム制も健在。モンスターとの戦闘時にはターン制に切り替えることも可能だけれど、トラップを駆け抜けたりジャンプしたりといったアクションを求められることも多い。このあたりは好みの分かれるところで、個人的には「マイトマ」にはアクション性を求めていなかったので、少し残念な部分ではある。
大挙して襲ってくるモンスターは恐い!
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登場するモンスターは、その多くが「ヒーローズ3」にも登場してきたものだ。連続してプレイすると、見慣れたモンスターに遭遇して、思わずニヤリとしてしまうこともあるかもしれない。前作「マイトマ6」とはかなり異なっているので、そう言う意味では新鮮にプレイすることができると思う。また、パーティのメンバーの方も、これまでに登場したキャラに加えドワーフやエルフなどの新しい種族が加わった。物語の方でも、人間とエルフの対立が描かれているので、どんなパーティを組むかによってもストーリーに影響がでてくる。このあたりも楽しみな部分だ。
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■「マイト&マジック7 フォー ブラッド アンド オナー」のページ
http://www.imagineer.co.jp/imagi_n/pc/mm7/index.html
■「Might & Magic VII」のホームページ(英文)
http://www.3do.com/products/pc/mm7/
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(c) 1999 The 3DO Company. All rights reserved. Might and Magic, Blood and Honor, New World Computing, 3DO, and their respective logos, are trademarks and/or service marks of The 3DO Company in the U.S. and other countries. All other trademarks belong to their respective owners. New World Computing is a division of The 3DO Company.
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