容量4.7GBのDVD-RAM「Version 2.0」、最終規格決定は6月

'99年4月27日 開催



 DVDフォーラムは27日、都内でDVDの展示会「DVD Format Promotion Conference」を開催した。容量4.7GBのDVD-RAMや、2月9日に最終規格が発表されたDVD-Audioに関する発表が中心で、DVDフォーラム会員向けにDVD-Audioの試聴会なども行なわれた。

 容量4.7GBのDVD-RAMの最終規格「Version 2.0」は、現在、互換性や動作の検証がほぼ完了し、6月には最終規格書の発行ができるという。仕様は'98年11月に決定した「Version 1.9」とほぼ同じで、容量がDVD-ROMドライブと完全互換の片面4.7GBとなるほか、データ転送速度が2.6GB DVD-RAMの2倍速にあたる22.16Mbpsに向上する。

 データ転送速度の向上により、地上波テレビ放送レベルのMPEG-2動画(4~9Mbps)であれば、同時に2チャンネルを録画できる。また、HDTVレベルのMPEG-2動画(15~80Mbps)でも、低ビットレートの1チャンネルであれば対応できるとしており、4.7GBのDVD-RAMドライブを利用したビデオデッキの製品化が技術的には可能となっている。

 DVD-Audioについては、ワーキンググループ「WG-4」の議長会社である日本ビクター株式会社が試作機による試聴会を行なった。筐体は、'98年10月15日に行なわれた展示会「オーディオエクスポ '98」に出展された試作機と同じものだが、内部は変更されているという。ビクターでは、年内にもDVD-Audio対応プレーヤーを発売するとしている。

【DVD-ROM/RAMの仕様比較】
  DVD-ROM DVD-RAM(2.6GB) DVD-RAM(4.7GB)
容量 4.7GB 2.6GB 4.7GB
レーザー波長 650nm
レンズ開口数 0.6
トラック幅(ミクロン) 0.74 0.74 0.615
ビット長(ミクロン) 0.27 0.41 0.28
セクタ長 2,048bytes
ゾーン数 - 24 35
データ転送速度 - 11.08Mbps 22.16Mbps

 
□DVDフォーラムのホームページ
http://www.dvdforum.org/
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('99年4月28日)

[Reported by shiina@impress.co.jp]


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